学級通信たまに教育雑感ブログ

実際に配布した【学級通信】を掲載しています

【学級通信】(第095号)学級会と目安箱

学級会と目安箱

目安箱


教員という仕事をしていると、生徒たちからいろんな苦情を聞かされます。担任ともなれば尚更です。

・うちのクラス、授業中うるさくて、先生の声が聞こえません!
・あの子が私をバカにしてきます!
・OO先生はホント意味わかりません!

などなど。あげればきりがないくらいいろんな苦情が出ます。ちなみにこういったことは生徒たちからだけではなく、授業担当者から言われることもあります。

・先生のクラスはとてもうるさいです。
・OOくんはいつも提出物出しません!
・先生のクラスの平均点低いですよ。

すべてが苦情というわけではありませんが、プラスマイナスで言えば、圧倒的にマイナスのことが多いです(涙)。

こういった話は、「何とかとしてください」というものと、「ただ言いたいだけ」のものに分けられるとは思いますが、聞かされる側からすると、

「お前は担任としてダメだな!担任としてどうにかしなさいよ!」

という風に聞こえてしまうものです。なので、いろいろ言われる度に

「私の力不足で、ごめんなさいねぇ」

しか言えない感じです。

「OO君がうるさい」とか、「OO君が騒いでいる」とか、「OO君が悪口言ってくる」とか、「OO君が内職している」とか、「OO君の成績が悪い」とか…そんなのまったくもって私のせいじゃないですけれど、そういった話はやはり担任に集まってしまうものなのです。

もちろん、担任としては生徒も先生も気持ちよく学校生活を送ってもらいたいですから、クラスの子が迷惑をかけていた場合は注意をします。しかし、基本的に担任の言うことなんてきかないんですよね…。なので、解決には至らないことの方が多いです。怒鳴るとか、罰を与えるとか、そういう方法を取るしかないんじゃないかと思うときもありますが、それこそ本当に意味のないものになる気もしますし、悩ましいところです。

最近話題のドラマ「3年A組 ―今から皆さんは、人質です―」では、菅田将暉演じる美術教師、柊(ひいらぎ)先生が生徒に対して飛び蹴りをくらわすは、女子生徒の胸ぐらを掴んでドアに叩きつけるは、びっくりするぐらい暴れています。

「お前ら揃いも揃ってクズだな!」

とか言ったりもします。暴力・暴言お構い無しです。けど、最後にはキチッと感動の説教が飛び出し、毎回ビシッと締めてくれます。あ~いうドラマを見ると、強い指導も効果があるんだろうなと思ったりすることもありますが、私に柊先生のような振る舞いはできませんし、菅田将暉のようなイケメンではないので、同じことはできません。じゃあ私に何ができるのか?というと、話を聞くことはできても、解決はできないのですよね…(涙)。担任なんてそんなもんだと思います。

www.ntv.co.jp
だけど、困っていることはできれば解決したいです。なので、良い方法を考えました。みなさんが小さい頃からやっていた学級会です。

「男子が掃除サボりま~す」
「A君がB君の悪口言っていました~」
「B君もA君の悪口言っていました~」

とかいうあれです。ネットの説明には、

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児童・生徒が主体となって、学級内のさまざまな問題について話し合う会。

学級会(がっきゅうかい)の意味 - goo国語辞書

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 と書いてありました。まさに民主主義を体現している活動だと思います。どうでしょうか?やってみませんか?

けど、面と向かって問題点を指摘するのは気が引けますよね。そこで次に考えたのが目安箱です。クラスの後方にでも設置して、1週間に一回くらいチェックして、HR委員とかと相談しながら解決策を目指すとか、後ろの掲示板に張り出してみんなで課題を共有するとかどうですか?クラスメイトがどんなことで困っているのかがわかるだけでも良いクラスになる気がしませんか?高校でそういった取り組みはあまり聞きませんが、やってみたらうまくいきませんかね?イタズラ投稿されるだけですかね?

気がつけば、ぼちぼち3月になります。残り1ヶ月で2年生も終わりますが、少しでも居心地が良く、少しでも勉強しやすいクラスを目指しましょう。学年末テストまでの授業を良いものにしてください。