学級通信たまに教育雑感ブログ

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【学級通信】(第100号)卒業式

卒業式

卒業式

先週、球技大会が終わりました。このクラスは見事、男子サッカー準優勝でした。この日のために、昼休みに毎日毎日サッカーを繰り返し、毎日毎日教室に砂を持ってきていたことを考えると、感無量です。他の種目も惜しい試合が多く、悔しい思いもしましたが、全員出場できたことが素晴らしいと思います。私も皆さんの頑張る姿を応援しながら楽しませていただきました(他のクラスの女子からは、「煽ってくるからウザい」と言われていたようですが…相変わらず好感度は低めです(涙))。来年は球技大会がないので今回が高校最後だったことになります。(三年の球技大会は毎年卒業イベントでやっているので、どうするかは卒業対策委員の子たちしだい?)

これからは、すべての出来事に最後がつきます。

  • 最後の体育祭
  • 最後の応援団
  • 最後の委員会活動
  • 最後の部活動
  • 最後の文化祭
  • 最後のクラス
  • 最後の授業
  • 最後の制服

などなど…ついこの間、入学した皆さんは、「高校はじめてのOO」を経験して、学校生活に慣れてきたなと思ったら、もう「高校最後のOO」がやってくるというわけです。早い!とにかく早い!と思いませんか? あっという間ですよね。卒業式まで残り1年を切っていますが、気づいていましたか?

先日、卒業式が行われました。三年生が立派に卒業していきました。呼名で涙声の担任。旅たちの日を歌いながら泣いている応援団長。写真を撮りまくる三年生。黒染めのスプレーをされる三年生。囲まれる担任や部活顧問の先生。まるで女子高生のように写真を撮るママ友たち。皆さんの卒業式が来年に迫っているかと思うと、なかなか胸に来るものがありました。

卒業まで残り一年を切っています。その時間は変わりません。単位を取り、卒業の条件を満たす限り、卒業式の日取りは変わりません。みんなに共通してその日はやって来ます。皆さんがその日をどんな気持ちで迎えるのか?それはこれからの一年間(実質10ヶ月間)にかかっていると思います。

最後の高校生活に何を刻むのか?

これをちゃんと考えてください。もし、皆さんが明日、卒業するとして、

「良い高校生活だったなぁ~」

「頑張ったなぁ~」

って言えますか?将来、産まれてくるかもしれない子供たちに

「お父さん(お母さん)は、高校時代にOOを頑張ったんだよ」

って言えますか?入学時代に思い描いていた目標は達成しましたか?または達成できそうですか?まだ何もしていない人はいませんか?これってとても重要だと思うのです。

苦労する高校生活と、苦労しない高校生活、挑戦する高校生活と、挑戦しない高校生活。それはそのまま語れる人生かどうかに繋がります。おじさんになってから気づいたのですが、人間って苦労していないと語れないんですよね。そして語れない人って薄いんですよね。私はいろんなことから逃げてきたので、それはそれは薄いんですよね(涙)。逆に、英語科のOO先生はたくさん語れる人なのでいろんなことを学び、濃い人生を過ごしている人なのだと思います。日本騎兵の父と呼ばれる秋山好古さんもこう言っています。

男にとって必要なのは、 「若い頃には何をしようかということであり、老いては何をしたかということである」(秋山好古) 

 今の時代は男も女も関係ないですから、これは皆さんに当てはまることだと思います。「高校時代に何をしましたか?」と聞かれ、堂々と誇りをもって語れるもの(苦労したこと)を最後の1年間で刻んでください。

これから三年生になります。責任を持って何かに挑戦する人であってください。勉強でも、行事でも、部活でも、委員会活動でも、やり切った皆さんと共に卒業式に出られることを期待します。そのときにはたくさん苦労を語ってください。