学級通信たまに教育雑感ブログ

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【教育雑感】もっとやること指示してください

もっとやること指示してください

OK出す上司

新人の頃、先輩の先生と一緒にTTの形で授業を担当していた。新人だったこともあり、先輩の先生と一緒に組ませてもらえたことは本当にありがたかった。他校の新人は一人で教員生活をスタートし、(学校の仕事はともかく)教科指導には苦労していたようだ。そういう話を同期から聞くと、私は本当に恵まれていたと思う。

しかし、そういうことは後になって感じることで、当時の私は理解できなかった。

先輩は、

「こうしなさい」
「もっとこれをやりなさい」
「それをやってはダメです」

なんてことは一切言わず、かなり自由にさせてくれる人だった。しかし私は何をして良いかぜんぜんわからず、もっと命令してもらいたかったし、もっと指示をしてもらいたかった。

ある日、

「もっと何をしたら良いか言ってもらえると助かります」

と先輩に言ったことがあった。すると先輩は、

「あなたは自分で考えられる人だから、自分で思い付いたことをいろいろ挑戦すると良いよ」

と返してきた。そのときは、

(あ~、そういうことじゃなくて、もっと指示が欲しいんだよな~)

と思ったが、今になって思えば本当にありがたかった。

あれから十数年、指示待ち状態になっている同僚を見ると、先輩が言ってくれた言葉のありがたさを思い出す。一緒に働けたのは3年間だったけれど、あのときの言葉が今の自分を作っている元になっている。