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【教育雑感】「映像研」を観て、育てたい生徒像を考える

「映像研」を観て、育てたい生徒像を考える


TVアニメ『映像研には手を出すな!』OPテーマ「Easy Breezy」

 

「どんな生徒を育てたいのか?」

という言い方をすると何だかおこがましいが、

「こういう風になって欲しい」とか、「こういう集団になって欲しい」

とか、そういうことはどうしても考えてしまう。

最近、NHKで放送している「映像研には手を出すな!」というアニメを観ている。このアニメは、

「高校に入学した3人の高校生が映像研究部を作り、アニメ制作に奮闘する」

というストーリーだ。3人のキャラクターが個性的で、アニメ制作の裏側なども描かれているところがとても面白い。

そして何より、

「自分たちのやりたいことを本気でやっているところ」

に毎回、感動している。それぞれがそれぞれの個性や能力を発揮して、苦労して、努力して、壁を乗り越えて、評価されて、認められて、さらに新しい創作へと進んでいく姿を見ると、

「こうやって、自分で考えて、自分(たち)のやりたいことに打ち込んでいく生徒(たち)を育てたい」

と心のそこから思う。

勉強もソコソコ、部活もソコソコ、趣味もソコソコ、行事もソコソコ、とりあえずSNSで映えればOK的な考え方ではなく、自分のやりたいことに本気で打ち込んで、周りを驚かせてしまうような、私の想像を越えてくような、そういう生徒(たち)になってもらいたい。

やりたいことを自ら見つけ、チャレンジする生徒(たち)を育てるにはどうしたら良いのか?ほうっておいてもダメだろうし、あれこれ手伝ってもダメだろうし、そもそもやりたいことがない子たちの方が多いだろうし…

「先生として、どうすれば良いのか?」

そんなことをモンモンと考えていて、昔読んだ「これからの世界をつくる仲間たちへ(著:落合陽一)」を思い出した。

コンピュータに負けないために持つべきなのは、根性やガッツではありません。コンピュータになくて人間にあるのは、「モチベーション」です。コンピュータには「これがやりたい」という動機がありません。目的を与えれば人間には太刀打ちできないスピードと精度でそれを処理しますが、それは「やりたくてやっている」わけではないでしょう。いまのところ、人間社会をどうしたいか、何を実現したいかといったようなモチベーションは、常に人間の側にある。 

これからの世界をつくる仲間たちへ

これからの世界をつくる仲間たちへ

  • 作者:落合 陽一
  • 発売日: 2016/03/28
  • メディア: 単行本
 


落合陽一さんの言う通り、 やはり大切なのはモチベーションだろう。先生が動機を与えられる人になれれば、私もAIに負けないはずだ。そして、「やりたくてやっている」生徒たちがいる学校は、きっと毎日が楽しいに違いない。

やりたいことを一緒に見つけてあげて、
そのための環境を一緒に作ってあげて、
壁にぶつかったときには一緒に考えてあげる
できれば最小限の関わりで…

そんな人に私はなれるだろうか?

成長する日々は続く…