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【学級通信】(第041号)良い先輩とは何なのか?

良い先輩とは何なのか?

指をさす高校生

acworksさんによる写真ACからの写真

 
「そろそろこのクラスも解散です」

と、最近何回も言っている気がします。まあ解散するのは事実ですし、皆さんは全員2年生になるわけです。ちゃんと学校生活を送り、ちゃんと単位を取得できれば…。高校に入学してからダラけてしまった人も多いでしょうが、私が見る限りこのクラスで勉強を投げ出している人はいません(このクラスの良さだと思います)。ですから、普通に勉強して、普通に提出物や課題に取り組み、普通に学年末考査を受ければ、必ず進級できるでしょう。最後だからといって手を抜かずに、真剣に勉強に向き合ってください。それが2年生になった後にも必ず効いてきますから。

さて、皆さんが2年生になるということは、当然、新入生が入ってくるということです。今週には、本校の一般入試が行われます。皆さんの多くも、昨年の今頃、受験しましたね?すでに願書提出は終わっていて、新聞やネットでも入試応募状況が発表されています。

今年の倍率は過去3年間でもっとも高い数字です。しかし数字だけを見て、

「今の高1、高2は倍率低くて、ダメだな~」

と持った方、入試の数字だけでは全くわかりませんので数字に踊らされないように。入試前に発表される倍率は、実質倍率ではありません。当日来ない受験生がいたり、合格辞退を見越して募集人数より合格者数を増やしたり、男女定員枠調整したりしていたりするので、数字だけで読み取るのはなかなか難しいのです。

今の世の中では、数字やデータを正確に読み解く人(データサイエンティスト)が重宝されていますので、数学が得意な人は是非とも分析してください。ちなみに、データサイエンティストは今世紀もっともセクシーな職業と言われています。

さて、話がずれまくって何が本題かわからなくっていますが、今回の学級通信では、皆さんどうぞ立派な先輩になってくださいってことを書きたかったのです。高校の先輩として、人生の先輩として、良い見本であってほしいと心から願っています。

良き先輩とは何かというと、

「べつに授業寝てても大丈夫だよ」
「バイトしてても怒られないよ」
「欠席日数オーバーしなければ進級できるよ」

とかいうことを教える人ではありません。そういうことを教える人のことを世の中ではヤバい先輩と呼びます。先輩がヤバかったら、後輩はヤバくなります。当たり前ですよね。こういったことはとくに部活単位で起こります。

先輩、後輩の関係はとくに部活動を中心に広がるものです。後輩が入ってきたとき、皆さんは、

● 立派に行動しているか?
● 言動は大丈夫か?

が問われます。たとえば運動部において、手抜き練習している先輩がいたら、後輩が一生懸命練習するわけがありません。そういう先輩が1人でもいたら、次の年も同じことが繰り返され、ずっと良い組織にはならないです。先輩の姿勢というにはとても重要なのです。

先日行われた、合唱祭で2年生の合唱を聞きましたよね?もしあれが1年生のレベルと変らなかったら皆さん、

(まあ合唱祭なんてこんなもんだよな~)

って思ったはずです。ですが、そうはならなかった。特に2年生の合唱レベルは1年生に比べ、圧倒的に高かったのが分かったと思います。先輩とはそうあるべきだと思うのです。

1年生に違いを見せつけ、正しい道を教える存在であることが求められます。

友達でもなく、先生でもなく、先輩です。もう一度書きます。皆さんは先輩になります。皆さん良き先輩になってください。それが、良い部活、良い委員会、良い学校を作るのですから。