高校教員のブログ

学級通信や教育雑感に関するブログ

【教育雑感】欲しくても欲しいって言えない

欲しくても欲しいって言えない

卓球

FineGraphicsさんによる写真ACからの写真

ある日、先生たちで卓球をやっていた。私は準備室で仕事をしていたので、卓球が行われていたことなど知らなかった。職員室にたまたま寄ったとき、今から着替えて卓球をしに行く同僚の先生から、

「卓球行かないんですか?」

と言われた。私は、(ん?)と一瞬なったが、

(あ~どこかでみんなで卓球やってんだな)

と察した。そしてお決まりの、

「いや~誘われてないんで行きませんよ」

という台詞を返した。私と一緒にいた先生も、

「ボクも誘われてないんで、行けないですね」

と言っていた。声をかけてきた同僚も主催者ではないので、それ以上何も言わずに卓球へと去っていった。

そのあと、主催者だった先生に、

「なんで来ないのよ~誘われてないなんて言わずに、来ればいいのに!別に来られたんでしょう?」

と言われた。

この人は、みんなに愛される朝ドラのヒロインのような方。天真爛漫でイヤミがない。誰とでもワイワイできる。1年目からすでに数年一緒に働いていたような溶け込み方をしていた。

話は変わるが、私は学級通信を欲しいと言われた先生には配っている。欲しいと言われなければ配らない。全員の先生の机の上に置いていったら、偉そうに思われるかもしれないからだ。

だから、先生方に配布するときには席を飛ばすこともある。すると、配られなかった席の人はそれが気になるようで、学級通信をもらった人に密かに見させて貰っているらしい。

ある日、朝ドラのヒロインがやって来て、

「(学級通信をもらっていない)OO先生が、あなたの学級通信を他の先生からもらって、嬉しそうに読んでたよ~」

と報告してくれた。そのあとに、その先生はこう言った。

「欲しいなら欲しいって言えばいいのにね」

私は、欲しいのに欲しいって言えない人の気持ちがわかる。不安、プライド、自信のなさ、忖度、恥ずかしさ…言葉ではなかなか表しにくいが、とにかく気持ちはわかる。

朝ドラのヒロインとしてみんなに愛されて育ってきたような人たちは、

「言えばいいのにね」
「来ればいいのにね」

と言うけれど、世の中そうできない人の方が多いと私は思っている。子どもたちには、

「大丈夫、みんな自分が思っているほど気にしてないよ」
「仲間にいれてって言っても、そうそう嫌がられることはないよ」

とアドバイスをする。しかし、実際、大人だって不安なのだ。

誘われてない遊びや飲み会には行きづらいし、

貰ってない資料を欲しいとは言いづらいし、

飲食店で去っていく店員を呼び止めることすらできない…

言えたら楽なのはわかっているし、嫌がられないとは思うのだけど、それでもできない人たちがいるのだ。

このことを朝ドラのヒロインに言ったところ、

「そういう人たちも一部いるのは知ってた」

と言っていた(笑)。やはり、朝ドラのヒロインは、朝ドラのヒロインであって、そういう天真爛漫さが、人から好かれ、愛され、そして、憧れるのだろうなと。

【教育雑感】インスタを使ってみて(かもしれない…)を考えてみる

インスタを使ってみて(かもしれない…)を考えてみる

SNS

まつなが ひでとしさんによる写真ACからの写真

インスタを数日使ってみて…ストーリーズに「既読」が付くという機能は、中高生の人間関係に影響を与えているかもしれない?と想像してみる。

「タイムラインの投稿に「いいね」は付けてくれないけど、ストーリーズは見てるってことは、けっきょく、この子、私のことチェックしてるってことだよね。けど、リアクションはないのよね。マジなんなの?」

…的な感じがあるかもしれない。そうすると、「いいね」と思っていなくても、「いいね」を押さなきゃいけないという同調圧力が働いたり、(誤操作も含め)仲良くない子のストーリーズをたまたま見てしまい、「既読」が付いたたことで疑心暗鬼に落ちいったりするかもしれない。それがけっきょくリアルの人間関係にも影響を及ぼして、友人やクラスの雰囲気が変わるかもしれない。(そもそもストーリーズは、何となく誤タッチしたり、流れで見てしまうUIになっている気がする)

上記はあくまでも想像だけれど、自分が実際に使ってみて、「いいね」と「既読」はついつい気になってしまうものだということはわかった。

LINEの「既読」も、mixiの「あしあと」も、SNSにそういった機能はつきものだけど、

「あなたのことをSNSで見ているけど、何も反応はしない」

というSNS特有のこの雰囲気は、どうやって慣れていったらよいものだろうか。全く知らないアカウントだったり、見た痕跡が残らなければ気にならないが、知っているアカウントの自分に対する行動はどうしても気になってしまう。

SNSの雰囲気というは、教育の中で教えるのは難しいし、フォローやフォロワーの集団によって変化するし、twitterやインスタやfacebookといったプラットフォームによっても変わってくる。中高生の場合、そこに学校内での関係性も絡むので、さらに複雑になっている気がする(あっ…だから複数アカウント作るのか!?)

やはり、SNSは、

「上手に人間の心理を刺激するように設計されていて、逃れられないようになっている」

というのが、とりあえずインスタを数日使ってみての感想。

【教育雑感】教材サイトは今後の授業における1つのテーマ

教材サイトは今後の授業における1つのテーマ

教材

kotoMさんによる写真ACからの写真

 2年前から教材サイトを作りはじめた。とある研修会で教科調査官に、

「皆さんの作った教材やノウハウを幅広く伝わるために、教材サイトなどを作ることは有効な手段です」

…的な話を受けたことがきっかけだ。研修会が終わったあと、

「教科調査官から宿題がでた…」
「教科調査官の課題をやらねば…」

的な感じに私の周囲は動き始めていた。実際に教材サイトを作り、運営していた人たちが何人いたかはわからないが、私はその話を受けたあと、気持ちが消えないうちに勢いで教材サイトを立ち上げた(研修会に参加して上がったモチベーションは動かないとすぐに失われる)。教材サイトは元から興味はあったし、私にとっては良い機会となった。

 

 使用したサービス

WordPressWix、Jimdo…などなど、迷いに迷ったが、プリントデータのアップロードを考えると、けっきょくGドライブ管理になるだろうと思い、Googleサイトを選択した。見栄えが良いとは言えないが、教材サイトとしての管理ならば十分だと判断した。

 

 著作権の問題

スライドをアップロードするとなると、教科書の図版や、Webサイトから持ってきた画像の著作権が課題として出てくる。教科書会社に連絡したが、期間限定のモニター契約になるとのことだった。期間限定では過去資料を掲載することができなくなるので、教科書の図版掲載は断念した。スライドの図版は、以下の図のように教科書のページ数だけを掲載することで対応した。

スライド

  生徒の反応

 教材サイトを稼働させてから3年経ち、ようやく生徒の反応が変わってきた。今までは「正直あまり見ていなかった」という意見が多かったが、今年になってコンテンツ(過去問の掲載など)も充実したせいか、アンケートでの肯定的な意見が増えた。主なアンケート結果を掲載する。

【アンケート結果】

本授業では、教材サイトを公開していました。役に立った、正直見ていなかった、もっとこうして欲しいなど、率直な意見を聞かせてください

●テスト前日に毎回そんなのがあったなって思い出してみていたけどすごく役に立ちました。教材サイトの公開は必要です!!!!!

●授業でやったところの振り返りが出来たので、助かりました。

●役に立ったけど、一個一個の動画が少し長くて見るのが大変だった。

●あんまり見ていませんでしたが授業でノートに写しきれなかった分とかを家でゆっくり移すことができたのでスライドを公開してくれていたのは助かりました。

●単元ごとに説明動画が貼ってあって、自分で説明動画を探す必要がなかったのですごく助かった。説明に使われていた、スライドなどもダウンロードできたのはすごくありがたかった。

●とても役に立った。授業中にすべてをメモするのは無理だから教材サイトはすごくべんりだった。

●教材サイトはスマホでも見れるという点はよかったのですが、そこに貼られている動画の内容が難しかったのでもう少し身近なものでたとえるなど、わかりやすい動画にしてほしいです。

●試験前などはすごい頼りになりました。プリントに記入し忘れていたとこもあったのでよかったです。

●ほんとに役に立ちました。授業を聞いてもうまく理解が追い付かないときや、内容を忘れたときなど見返すことで、深く理解をすることができました。

●スライドにもっと説明を増やしてほしい。

●プリントがなかったりしたときにみれたのですごく役に立ちました。

●テスト前に見たい時などに見ることができて役に立った。先生が赤いペンで書いた部分も見れるようになればもっといいと思う。

●テスト前に見ることで、記憶がよみがえってきて分かりやすかった

●授業できていてなかったところとかみなおせるしスマホで見れるからめちゃよかった。

●教材サイトは一番初めのテストの時から使っていて、とても役に立った。移し忘れちゃったものを、もう一回見れるのはほんとにありがたいです。

●教材サイトは本当に助かりました!!!!あれがなかったらもっとテストの点数低かったと思います。

パワポが見れるのは良かったです。もっと例題を追加してほしかったです。

●役に立った。テストギリギリで勉強をし始める私にとって教材サイトは天使に見えた。

●練習問題の解説ほしい(独学するときわからな過ぎて諦めたことがあった(笑))

●とっても役に立った。更新のスピードあげてほしかった。テストの度更新してほしい。

 

 課題と展望

アンケートから見えてきた課題を三つに絞る。

1.動画解説
→自分の授業用にカスタマズするには、自ら動画を作成する必要があるだろう。

2.解説資料
→ブログを使って授業資料を開設しているページもある。そうったものを参考にすれば、動画ではなくても授業をwebページに落とし込めるかもしれない。

3.問題演習
→web上でテストの練習問題などを提供できる仕組みがあれば、定期考査前の効果測定のような利用もできる。CBTをwebサイトにどうやって実装するのかは課題だが、効果は高いと予想できる。

 

 結論

どの授業であっても、今後はオンラインとの融合はテーマになると考えている。教材サイトの制作は今後も研究を進めていく予定。

【教育雑感】保護者のためのInstagramガイドを読んで

【教育雑感】保護者のためのInstagramガイドを読んで

自撮り女子

先日読み終わった、「親が知らない子どものスマホ」(著:鈴木 朋子)「保護者のためのInstagramガイド」というものが紹介されていた。

親が知らない子どものスマホ

親が知らない子どものスマホ

  • 作者:鈴木 朋子
  • 発売日: 2019/09/25
  • メディア: 単行本
 


www.facebook.com


中高生はInstagramに夢中になっている。勤務先の生徒も、Google検索をしている先生を見て、

「え~ググってる~ウケる」

と言っていた。最近は何を調べるにもInstagramで検索するらしい。

(わからいことは、普通ググるだろ?)

とオジサンの常識では思うのだが…。

若い子たちの感覚を学ぶためにはとにかく使ってみるしかないと思い、先日ようやくInstagramのアカウントを取得した。今後、いろいろ試そうと思う。

SNSの世界は、やってみないとわからないことの方が多い。とにかく体験してみることが必要だと考えている。Twitter、LINE、facebookyoutubeなども同じで、情報の収集も発信もやらずに情報教育はできない。

「保護者のためのInstagramガイド」には、自分がこれからInstagram利用するうえでも、情報モラルの指導をするうえでも、活用できそうなことがたくさん書いてあった。教材としてそのまま中高生に読ませても良いかもしれない。

 

1.Instagramの年齢制限
 

Instagramの年齢制限

13歳以上でないとできないということを恥ずかしながら初めて知った。アカウント作成時に年齢入力はないようだ。他のSNSwebサービスの年齢制限が気になったので調べてみると、

Twitter → 13歳以上
Facebook → 13歳以上
youtube  → 13歳以上
youtubeGoogleアカウントと一緒

となっていた。すべてのサービスにおいて13歳以上を基準としていた。保護者が代理でアカウント作成することも禁止しているものもあった。

 

2.SNSを使うための最善な方法

Instagramの利用

「敬意を払うことで安全性が高まる」
「(SNSの投稿は)人間性を映し出すもの」

という表現がなかなか考えさせられる。投稿に自分の人間性が出ているということを意識すれば、トラブル防止になるだろう。できれば投稿ボタンを押したあと、

「この投稿があなたの人間性が出ていることを理解していますか?はい、いいえ」

などと出てくれたら、SNS上のトラブルも減ると思う(投稿数も減ると予想できるが…)。

 

3.子どものアカウント非公開・公開

Instagramの公開・非公開

Instagram側はハッキリと「非公開に設定することを推奨します」と書いている。公開することのリスクを丁寧に説明することは難しいが、Instagram側が推奨しているという言い方で子どもたちにガイドができるのは、ICTに詳しくない保護者にとって助かるはずだ。 

4.自分の投稿の影響

Instagramの投稿の影響

公開・非公開に関わらず、自分の投稿の影響力を考えることは重要だと思うが、写真に写っていない子のことまで考えなければならないことは難しいかもしれない。大人であっても、どこまで意識して投稿しているかはそれぞれ違いがある。例えば、自分の子どもの画像をアップしている保護者は、子どものことを考えているのかと言われれば、賛否が分かれるだろう。自分の投稿の影響は、見る人にとって異なるという点が非常に難しい。

 

5.複数アカウントを持つこと

Instagramの複数アカウント

 Instagram側も複数アカウントを推奨しているように読める。本アカ、サブアカ、裏アカ…そういうものを子どものうちから使い分けないといけないあたりにSNS疲れやストレスが溜まりそうな気がする。子供たちに話を聞くと、ほとんどの子が複数のアカウントを使い分けている。本アカ、趣味アカ、裏アカ…当たり前のように使い分けている子たちを見ると、そこまで自分をキャラ分けしなくてもよいのではないかと思う。「異なる自分の側面の表現している」というと聞こえは良いが、現実世界において本当のキャラを隠して苦しんでいるのではないかと心配してしまう。

 

6.投稿は自分を表す

Instagramで判断される

本当の人間性SNSではわからないが、SNSで判断される時代になっていることは間違いない。就職でもSNSをリサーチされるという話を聞いたことがある。ここまで書かれると怖くて投稿できない気もするが、最近では「インフルエンサー採用」というものもあるらしく、SNS上での自分の表現も、ある意味では将来への活動に繋がっているのかもしれない。

 

7.まとめ

Instagramのまとめ

Instagramのまとめ2

リアルな交流が子どもたちにとって最も重要ということはInstagram側も認めている。つまり、現実のInstagram「ちょっとした時間に友達とやりとりするツール」にはなっていないということを知っているということだろう。子どもたちがInstagramにハマっている現状の解決策をユーザーや保護者に委ねるだけでなく、技術的解決策の提供も期待したい。

 

8.感想

私の周囲ではTwitterfacebookに「リア充投稿」はなくなった。リア充投稿を唯一許容してくれるSNSInstagramだと思うと、Instagramは子どもたちにとって自分を認めてもらえる最後のSNSなのかもしれない。しかし、InstagramはあくまでもInstagramであって現実を表しているものばかりではない。作られた世界と現実の違いというものをしっかりと認識しないと、虚構の自分を追い求めることになる。虚構を虚構として楽しめていれば良いが、虚構と現実が同じだと勘違いしてしまうと、虚構と現実のギャップに気が付いたときに苦しくなるだろう。SNSの空気感や影響力という今後も変化していく難しいものを、どうやって子どもたちに気づかせていくのか。大人でも見極めることができない世界を子どもにガイドしなくてはならないというのは、とても大きな課題だと感じている。

【教育雑感】「映像研」を観て、育てたい生徒像を考える

「映像研」を観て、育てたい生徒像を考える


TVアニメ『映像研には手を出すな!』OPテーマ「Easy Breezy」

 

「どんな生徒を育てたいのか?」

という言い方をすると何だかおこがましいが、

「こういう風になって欲しい」とか、「こういう集団になって欲しい」

とか、そういうことはどうしても考えてしまう。

最近、NHKで放送している「映像研には手を出すな!」というアニメを観ている。このアニメは、

「高校に入学した3人の高校生が映像研究部を作り、アニメ制作に奮闘する」

というストーリーだ。3人のキャラクターが個性的で、アニメ制作の裏側なども描かれているところがとても面白い。

そして何より、

「自分たちのやりたいことを本気でやっているところ」

に毎回、感動している。それぞれがそれぞれの個性や能力を発揮して、苦労して、努力して、壁を乗り越えて、評価されて、認められて、さらに新しい創作へと進んでいく姿を見ると、

「こうやって、自分で考えて、自分(たち)のやりたいことに打ち込んでいく生徒(たち)を育てたい」

と心のそこから思う。

勉強もソコソコ、部活もソコソコ、趣味もソコソコ、行事もソコソコ、とりあえずSNSで映えればOK的な考え方ではなく、自分のやりたいことに本気で打ち込んで、周りを驚かせてしまうような、私の想像を越えてくような、そういう生徒(たち)になってもらいたい。

やりたいことを自ら見つけ、チャレンジする生徒(たち)を育てるにはどうしたら良いのか?ほうっておいてもダメだろうし、あれこれ手伝ってもダメだろうし、そもそもやりたいことがない子たちの方が多いだろうし…

「先生として、どうすれば良いのか?」

そんなことをモンモンと考えていて、昔読んだ「これからの世界をつくる仲間たちへ(著:落合陽一)」を思い出した。

コンピュータに負けないために持つべきなのは、根性やガッツではありません。コンピュータになくて人間にあるのは、「モチベーション」です。コンピュータには「これがやりたい」という動機がありません。目的を与えれば人間には太刀打ちできないスピードと精度でそれを処理しますが、それは「やりたくてやっている」わけではないでしょう。いまのところ、人間社会をどうしたいか、何を実現したいかといったようなモチベーションは、常に人間の側にある。 

これからの世界をつくる仲間たちへ

これからの世界をつくる仲間たちへ

  • 作者:落合 陽一
  • 発売日: 2016/03/28
  • メディア: 単行本
 


落合陽一さんの言う通り、 やはり大切なのはモチベーションだろう。先生が動機を与えられる人になれれば、私もAIに負けないはずだ。そして、「やりたくてやっている」生徒たちがいる学校は、きっと毎日が楽しいに違いない。

やりたいことを一緒に見つけてあげて、
そのための環境を一緒に作ってあげて、
壁にぶつかったときには一緒に考えてあげる
できれば最小限の関わりで…

そんな人に私はなれるだろうか?

成長する日々は続く…

【教育雑感】「ヤバい先生」

黒板

まぽさんによる写真ACからの写真

学校には「ヤバい先生」と呼ばれる人たちがいる。なぜヤバいのかは言葉ではなかなか説明できない。

「あの人はムチャクチャだ」という人もいれば、
「あの人はとても真面目だ」だという人もいる。
「あの人はピュアだ」という人もいれば、
「あの人はズルい奴だ」という人もいる。

「ヤバい先生」には賛否両論が常に付きまとう。私はそういう人たちの強烈なパーソナリティーを面白いと感じられる側の人間だと思っている。そういう人たちを許せなかった時期もあったが、やはり「ヤバい先生」には魅力がある。

思い起こせば「ヤバい先生」は昔からいた。

● 誰も使っていない部屋を占拠してる人
● 1日何しているかわからない人
● 授業では自分の趣味の話しかしない人

全ての学校を調査したわけではないが、どの学校でもこういう先生は必ずいたはずだ。

彼らに共通するのは、

「生徒への影響力がすごい」
「教員からは賛否両論で存在感が強い」
「熱狂的なファンがいる」

という点。強烈な個性には必ず好き嫌いが存在する。

最近、「ヤバイ先生」たちは少なくなってきたように思う。先生に求められるものが時代とともに厳しくなったからなのだろう。

「保護者からクレームをもらうかもしれない…」
「職員同士でコミュニケーションをとりましょう…」
「管理職や上司へのホウレンソウはしっかりしなさい…」

そういう世界で、強烈な個性を出し続けることは難しい。

自分の高校時代にいた「ヤバい先生」も、駆け出しの頃一緒に働いていたのに怖くて話しかけられなかった「ヤバい先生」も、最後の生き残りだと言われて続けてそろそろ引退を迎える「ヤバい先生」も、みんないなくなってしまうのだろうか?

好き勝手に、やりたい放題、ムチャクチャやることが教育だとは思わないし、先生としての資質や社会から求められているものは十分に理解できるし、「ヤバい先生」になりたいわけでは全くないけれど、そういう人たちがこの世界からいなくなってしまうのは何だか寂しい気もする。

「ヤバい先生」たち何を学ぶのか?

数年前に臨床心理士さんの講演会で言っていたことを思い出した。

【とある臨床心理士さんの講演会より】

「子どもの発達には、情緒的応答性(共感的に応じること)の高い養育者が必要だが、同時に多様な人間関係も必要。予防注射は薄めた毒を体内に入れることで免疫力があがる。社会で生きていくためには、センスのない先生や、いじわるするクラスメイトも必要。「もっといい先生が良かった」「あんなクラスメイト嫌だ」「うちの子にはこう接してほしいのに…」「え?そんな子がクラスにいるの!」と思ってしまうが、成長には必要なことだったりする。」


センスのない先生、キレどころのわからない先生、趣味の話しかしない先生、いつも不機嫌な先生…そういう(ちょっとこの人は…)と思ってしまうような人たちも多様な人間関係の一部であって、子どもたちの成長には必要なのかもしれない。

【教育雑感】教育系ユーチューバーと授業力

教育系ユーチューバーと授業力

映像編集

C-Picturesさんによる写真ACからの写真

動画教材を作ろうと思いながらも後回しにしていたが、ここ最近立て続けに教育系ユーチューバーの動画を見て気持ちが上がってきた。

「やはり授業でYouTubeを利用しない手はない」

新型コロナの影響で遠隔授業などが注目されているし、手を出すなら今な気がする。

youtu.be

最初に見たのはヨビノリさんが文科省で講演してきたという動画。ヨビノリさんは、大学数学をわかりやすく解説している教育系ユーチューバー。上記の動画は文科省の人たちを相手にユーチューバーについての講演をしてきたという内容。教育系ユーチューバーがどういう人たちなのかとても勉強になる。

この動画を同僚の先生に教えたところ、次の動画を紹介された。

youtu.be

動画に登場するムンディ先生は、福岡県の公立高校で働く現役の先生。その先生が動画授業について語っている。分業制の話は私にとって衝撃的で、

「ついに先生に求められる授業力の中身が変わる!?」

と本気で考えさせられた。

さらに、最近話題になっているオリラジの中田敦彦さんと、ムンディ先生のコラボ動画も見た。

youtu.be

芸能人は喋りも上手く、インパクトもある(ムンディ先生も上手い)。先生よりも芸能人が話した方が面白いのは間違いない。そうなると、

料理研究家(授業や教材を研究)とシェフ(材料を元にアレンジし提供する)」

の話がとてもよく理解できる。

芸能人が教育系ユーチューバーになると、先生に求められてきた授業力の定義が変わってくると思う。ある自治体では授業力を、

1.使命感、熱意、感性
2.児童・生徒理解
3.統率力
4.指導技術(授業展開)
5.教材解釈・教材開発
6.「指導と評価の計画」の作成・改善

の6つの要素で定義している。これらの要素で、

「ICTで置き換えられないものはどれなのか?」

誰かが作ってくれた質の高い動画教材で学習が成り立つのであれば、

「授業力とはいったいなんなのだろうか?」

モンモンと考えてしまう話だが、そろそろ真剣に向き合わなければならないのかもしれない。

(教育系ユーチューバ―には勝てないかもしれないが)とりあえず、

「自分の授業に沿ったオリジナル授業動画の開発」

はしていきたい。自分の授業内容や進度にマッチしたものは、自分の授業をリアルに受けている生徒にとって効果が高いと思う。


自分で作ったオリジナル授業動画が、

「補助的なものとしての利用になるか?」
「リアル授業の形態を大きく変えるか?」

はわからないが、

「リアル授業+ネット授業の融合」

は今後の研究テーマの1つとしておきたい。

【教育雑感】新型コロナ対応で休校になって思うこと

新型コロナ対応で休校になって思うこと

教室

はむぱんさんによる写真ACからの写真

新型コロナウィルスへの対応により、ほぼすべての学校が一斉休校になった。週末は試験を作ったり、試験明けには課題を提出させたりと計画していたが、全て白紙になった。卒業式も無観客、予定していた卒業イベントも中止となった。春休み中の部活働もなくなった。全部の予定がなくなった。

小学校の先生をしている教え子から連絡が来た。そこには、

「こんなにやりきれないことあります?」

と書いてあった。とても気持ちはわかるが、私は東日本大震災を(教員として)経験しているので、あまり心は揺れていない。こういうときは、なるようにしかならないという諦めみたいな感じもあるのかもしれない。東日本大震災ときは、

電車は動かない…
電話はかからない…
電気は止まる…

いつまでこの状況が続くのかわからない状況で、電車やバスも混雑していて、これからどうなるのか…とみんなイライラしていて、みんな不安だった。

それに比べれば、(マスクや消毒液、トイレットペーパーは売り切れているものの)水が飲めるのと、電気が止まっていないというのは救いかもしれない。もちろん未知のウィルスは恐ろしいし、いつ収束するのかわからない状況は同じであるが。できれば、このまま感染が拡大せずに終わることを祈るばかり。

こういった緊急事態のときはICTの力が注目される。東日本のときもtwitterが途切れなかったことが注目されていた。今回は一斉休校により3月の授業がなくなったことで、遠隔授業、ネット授業、ライブ配信などが話題になっている…。EdTech系のサービスも期間限定で教育関係者に無料でサービスを提供し始めた。

www.learning-innovation.go.jp

www.mext.go.jp


こういう経験によって、平常時での取り組みを見直す動きに繋がっていくことを期待したい。ICTの力があれば、

「学びを止めない」世界の実現は可能だろう

し、GIGAスクール構想の実現によってPC、タブレットなどの配布やインフラ整備が整えば、災害や緊急事態も無理なく乗り越えられるだろう。社会を守る力としてのICTを強く感じる今、情報教育の重要性を再認識している。

【教育雑感】もっとやること指示してください

もっとやること指示してください

OK出す上司

新人の頃、先輩の先生と一緒にTTの形で授業を担当していた。新人だったこともあり、先輩の先生と一緒に組ませてもらえたことは本当にありがたかった。他校の新人は一人で教員生活をスタートし、(学校の仕事はともかく)教科指導には苦労していたようだ。そういう話を同期から聞くと、私は本当に恵まれていたと思う。

しかし、そういうことは後になって感じることで、当時の私は理解できなかった。

先輩は、

「こうしなさい」
「もっとこれをやりなさい」
「それをやってはダメです」

なんてことは一切言わず、かなり自由にさせてくれる人だった。しかし私は何をして良いかぜんぜんわからず、もっと命令してもらいたかったし、もっと指示をしてもらいたかった。

ある日、

「もっと何をしたら良いか言ってもらえると助かります」

と先輩に言ったことがあった。すると先輩は、

「あなたは自分で考えられる人だから、自分で思い付いたことをいろいろ挑戦すると良いよ」

と返してきた。そのときは、

(あ~、そういうことじゃなくて、もっと指示が欲しいんだよな~)

と思ったが、今になって思えば本当にありがたかった。

あれから十数年、指示待ち状態になっている同僚を見ると、先輩が言ってくれた言葉のありがたさを思い出す。一緒に働けたのは3年間だったけれど、あのときの言葉が今の自分を作っている元になっている。

【教育雑感】ブログを復帰させる

ブログ復帰

パソコン

4年前にブログを始めようと思って、いくつか記事を書いたもののぜんぜん続かなくて終わった…。ホームルーム担任のなって忙しくなり、書く暇もなくなり、教科の研究をしなかったわけではないけれど、ブログまでが手が回らなかった。

卒業生を出すにあたって、自分の振り返りも兼ねてブログを復帰させようと思う。登校日時も編集できそうなので、担任になってから書き続けた学級通信を投稿していく予定。

【学級通信】(第113号)社会科教員はクセがすごい

社会科教員はクセがすごい

日本地図

試験監督をしているときは問題用紙など見ないのですが、その日は違いました。

さあ何の教科かわかりますか?

そうです、政経です。鐘が鳴って、「始めてください」って言っているにも関わらず、生徒が一向に問題用紙をめくりませんでした(問題冊子の表紙の指示が面白すぎるため)。政経担当のM先生は、なかなか濃そうだなと思っていましたが、最高に濃かったです。素晴らしい先生が本校に来てくれたものです。進路部として、看護系進学希望者への指導もバリバリやっていただいています。一人1時間くらい面談しています。裁判所の傍聴に生徒を引率してくれたりもしています。本校に来てまだ2ヶ月ですが、10年前からいたような動きです。先日は、三時間くらい話し込んでしまいました。三学年の生徒の話から、研修で自衛隊に行った話まで、ノンストップでした。魅力的な人とはいくらでも話していられます。ちなみにこのクラスの副担任です。

先生という人はクセが強めな人が多いです。その中でも特に社会科は強めです。社会科クセがすごいんじゃ~ってずっと思っています。皆さんも思い浮かびますよね?倫理のN先生。もうこの先のあのような先生には出会うことはないでしょう(昔はけっこういましたが)。N先生とは前の学校にいたときに文化祭で機材をお借りしたのがきっかけで、お付き合いが始まりました。今年でもう8年目になります。初めて会ったときは衝撃でした(笑)。豪快でありながらも、とてもピュアな方だと思います。まさに本校のエドワード・ニューゲート。N先生と一緒に働いていた先生から聞くエピソードは伝説ばかりです(ここでは書けません)。今年度でご勇退ですので、7DAYSくらいさよならライブしてあげてください。

他にも、みんな大好きT先生(世界史)。廊下を歩けば「まさこーまさこー」と呼ばれまくっています。生徒からあんなに親しまれるには、いったいどんな技を使っているのか?ショルダーバッグに秘密がありそうなのですが…聞けずじまいです。

同じく世界史のK先生もクセ多め、ヤサイマシマシです。黒板を破壊するレベルのチョークの使い手で、サッカー部の監督さんでもあり、二郎系ラーメン大好きさんでもあります。風貌、体格ともに威圧感がマシマシですが、とても穏やかで、いろんなことを考えていらっしゃる思慮深い先生です。

地理担当のI先生も、皆さんが1年生頃にいたS先生も、み~んな社会科です。どうですか?クセすごくないですか?私が今まで見てきた先生の中でも、社会科の名物先生率は圧倒的に高めです。

13年前に一緒に担任した日本史の先生もなかなかの方でした。いつも「目が見えねー」「腰がいてー」と言っては仕事から逃げていました(笑)。君が代不起立訴訟の原告にも入っていました。早稲田出身の方でしたが、大学にはほとんど通わず、図書館で本を読み、テキトーにレポートを書いて卒業したそうです。理由は大学闘争の真っ只中だったからです。言葉しか知らなかった当時の話を経験者から直接聞けたのは良い経験でした。もうそんな話を語れる先生はきっといないでしょう。

そのころの地理の先生にも超強烈な人がいました。「地理バァ」と呼ばれていました。いつもエプロンをしていて小柄なおばぁさんでしたが、圧がハンパなかったです。たぶんあれは覇王色の覇気です。授業中に寝てようものなら、集中口撃が始まります。けっして怒鳴ったりはしませんが、口で勝てる人はいませんでした。名物・白地図の課題提出には、廊下に100人くらいの行列ができます。ちゃんと塗れていないと、説教&やり直しを命ぜられ、再度100人の列に並び直すことになります。根負けしたり、諦めて帰ったりしたら、課題の点数は貰えず、評価「1」が躊躇なく付きます。当然、保護者からのクレームはバンバン来ます。担任で対処しきれず、副校長や校長で対処しきれず、じゃあ本人(地理バァ)に直接どうぞと言って、地理バァと激オコの保護者が直接話をすると、激オコだった保護者が

「あの先生は素晴らしい先生だ。うちの子が悪かった」

と言いながら帰っていきました。

何で社会科はクセがすごいのでしょうか?何故クセのある本校に来たのか?と言われるほど普通のT先生も、実はクセがすごいのでしょうか?いつか教員のクセ度合いを見える化して、研究発表したいものです(またはカードゲーム化)。クセの強さは魅力だと思います。人と違うことは価値だと思います。皆さんも人と違うことを怖れずに生きてください。

今、進路で迷っている人がたくさんいると思いますが、担任との面談だけでなく、いろんな先生に相談してみてください。「進路面談お願いします」と言えば、相談に乗ってくれるはずです。歴代の三年生たちも、迷ったらN先生に相談していました。N先生曰く

「高校3年生の悩みなど、10秒で解決できる」

とのことです。いろんな先生の意見を聞いてみてください。(オススメは社会科です(笑))

【学級通信】(第112号)受験勉強を乗り切る5つの行動

受験勉強を乗り切る5つの行動

赤本

中間テストが終わりました。皆さん結果はいかがでしたか?高校最後の定期テストですから、普段の勉強の成果を出してください。高校最後の一年間で、定期テストで手を抜いたり、勉強を捨てたりしているようでは、もし、乗り切れたとしても、豊かな人生にはなりません。学ぶべきときに学ぶこと。それが豊かな人生に繋がります。少し前に話題になったツイートに、

というのがありました。学校での勉強はとても意味があると私は思っています。何かを捨てて何かを得ようとしても、教養は身に付きません。受験には関係ないからとか、苦手だからとか、役に立たないからとか…そんなことは関係ないのです。今、そこにあるものから、何かを学ぶこと、身につけることで教養が身に付き、豊かな人生となるはずです。政経も、倫理も、体育も、現代文も、その他の科目も、最後の1年間しっかり学んでください。

学校の授業や定期テストを頑張るのは当然ですが、受験生は受験勉強も頑張ってください。N先生の「受験ノート」に書いてありましたが、もし、サボっていたり、乗り切れていない人は、6月中にツケを払いましょう。(幾度も言っていますが)平日5時間以上、土日8時間以上、夏休み10時間以上やらなければ間に合いません。この数字は脅しではないです。学力向上に一番影響するのは学習時間です。楽してよくなる道はないのです。1日2時間程度の学習で受験に成功した例など、私は知りません。受験勉強の時間を確保しないことには、受かるもの受かりません。受験とはそういうものです。どうすれば時間を確保し、受験勉強に乗れるのか?以下の5つを参考にしてください

1.スマホとテレビを止める

スマホとテレビを止めれば、1日2~3時間くらい時間が増えます。1年間で2ヶ月増える計算になります(前回の学級通信にも書きました)。インスタやTwitterYoutubeスマホゲームを止められないという人は、そろそろ自分の人生と天秤にかけて考えましょう。休み時間にスマホゲームしている人、いつまでたってもインスタ見ている人…ハッキリ言って、もうそんな時間はありません。

2.勉強する友達とつるむ

自ら勢いに乗れない人は、受験ガチ勢の友達に相乗りしましょう。それが一番手っ取り早いです。このクラスにはガチ勢が12人くらいいますので、そこに乗ることをオススメします。もちろん他のクラスにも同じくらいいます。朝の教室や会議室に行きましょう。ガチ勢の友達が見つかります。一緒に勉強する名目で集まったあげく、おしゃべりする、遊んでしまう友達とはさっさと別れましょう。それは勉強する友達ではありません。

3.勉強しない友達は切る

「受験勉強にネガティブな友達は切れ」とN先生が言ったとか、言わなかったとか…そんな噂を聞きました。真相はともかく、まったくもってその通りだと思います。ここでいうネガティブとは、「否定的な」「消極的な」「後ろ向きな」だけでなく、「足を引っ張ってくる」「遊びに誘ってくる」友達を含みます。受験勉強の息抜きに友達を遊びに誘う場合、一番誘いやすい(狙われやすい)のは、受験勉強に乗り切れていない人です。交友関係が広い人ほど、いろんな人から誘われ(狙われ)ます。友達との付き合いはとても大切ですが、(意図しているかどうかにかかわらず)狙ってくる人の息抜きに使われているだけです。友情と混同してはいけません。もし自分の周囲がそういう状況なら、さっさと逃げ出しましょう。

4.生活習慣を朝型にする

高校に通う限り、朝型の方が学習に効果的です。7時台から自習室を使ってガチ勢になりましょう。

5.個人ノートをつける

個人ノートを配ってから40日が経過しました。継続している人もいれば、途中で止まっている人もいます。一度も出していない人は「ノート代を返してください!」…嘘です(笑)。1週間に1度は出しましょう。進路の話も書けますし、学校生活や、勉強のアドバイスも書けます(提出してくれている人には、受験情報をバンバン張って返却しています。頻繁に面談もできないので、私も助かっています)。何事も継続するところに楽しさや成長を感じられます。高校生の弱点は、継続ができないことです。それが成長しきれない大きな原因です。1日数分間ノートに向き合う。新しい習慣を作る。それが成長へと繋がります。受験や進路に対しても必ず効果が出ます。1年間ノートを書き上げて卒業してください。

【学級通信】(第111号)留学という選択(1)

留学という選択(1)

紙飛行機

「大学行ったら留学します」

という生徒はけっこういます。大学行ったあと、本当に留学したかはしりませんが(統計的には日本人留学生は減っているようですけど…)、留学する希望を持っている人は多いです。グローバルな世の中ですし、日本の中だけで生きていく時代でもなくなりましたので、どんどん海外に飛び立つべきだと私は思っています。

前任校では高卒~留学という道を選んだ生徒がいました。ほとんどの生徒が大学受験という道を選ぶ中、高卒すぐに留学する道というのはなかなか珍しいと思います。しかし、それもありではないでしょうか。思い立ったら行動する。計画も、努力も、お金も、勉強も必要になりますが、海外に思い切って挑戦するのは早い方が良いと思います。

今回の学級通信は、高卒~留学した前任校の生徒に久しぶりに連絡を取ったので、その質問の結果を掲載します。ちなみに、高卒~留学をした生徒を数人知っていますので、次号以降も掲載する予定です。

Q1.現在は何していますか?

〇〇証券で営業をしています。海外採用枠の為、10月入社、同期200以上のうち6人、1年後本社という条件付きです。

Q2.高校三年生~留学~現在に至るまでの流れを教えてください。

高校3年まで部活、祭り(行事)、青春を全力で楽しみました。大学受験の中で海外留学という選択肢をもらえました。キャリアの中で、まずは日本人として日本の文化や仕事を学ぶことも兼ねて、日本に戻り仕事をしています。

Q3.海外に出たきっかけは?

せっかくの選択肢をもらえた際に、海外に1人で飛び込む方が圧倒的にワクワクしたからです。

Q4.留学の斡旋業者はどこを利用しましたか?

NCNという業者を使いました。サポートは充実していますが、お金はけっこうかかります。節約するのであれば直接大学とやりとりすることもできますが、英語がある程度できないと難しいです。

Q5.海外へ行くまでの苦労と、行ったあとの苦労

はじめは英語です。9月入学できないと入学、卒業時期がどんどんずれます。その他、苦労は沢山ありますが大丈夫だと思います。

Q6.行って楽しかったことや、ためになったこと

全てが楽しかったです。たくさんの文化や人がいて、驚くことや上手くいかないこともありましたが、全て自分の成長に繋がりました。

Q7.ぶっちゃけ海外に行ってどうだった?

最高。お母さんありがとう。

Q8.高卒から海外へ行くメリット、デメリット

メリットは大学生として同じくらいの年代の現地の生徒と同じ生活感を送れることです。高校まで日本で培った知識や考えがある程度ある中で、大学のタイミングで行けるのはとても重要だと思います。両方を違うところから擦り合わせて自分で考えられました。デメリットはないです!強いて言うなら日本に詳しくなれないこと笑。

Q9.高卒から海外行く後輩になんていう?

留学の成功と失敗は、結局、自分次第だと思います。言葉や文化の壁なんて大したことないです。結局は人間なんです。限られた時間の中でとにかく自分自信が楽しんで、周りに好かれる日本人になって来てください。そしてその為の努力や挑戦は惜しまないでください。君なら絶対にできる!

おまけ.P.S

結婚式はまだですが結婚しました。アメリカ人の奥さんです。仕事は半期で全国1位をとりまして、楽しんでいます。またお会い出来るのを楽しみにしております!

彼はとても行動力のある生徒でした。2年生で文化祭実行委員長をやり、3年生では応援団長をやり、文化祭有志活動もやっていました。やりたいことを全部やりきって、人とは違う道を選び、必死に英語も勉強して、高卒で海外に渡った姿勢は本当にスゴイと思います。

高卒~留学は、斡旋業者に仲介してもらい、

渡航→語学学校→カレッジ→ユニバーシティ」

の流れが一般的だそうです。お金もかかりますが、もし興味があるのであれば、検討してみる価値は十分にあるでしょう。大手だとベネッセも留学斡旋をやっていますので、説明会に参加してみてはいかがでしょうか?

【学級通信】(第110号)ディズニーとニコ超

ディズニーとニコ超

お弁当

先日、高校最後の遠足が終わりました。皆さん、ディズニーシーはいかがでしたでしょうか?東京の高校の遠足といえば、

●1年→クラスの親交を深める目的で、BBQメインのバス旅行。

●2年→修学旅行の練習を兼ねて、羽田集合からの横浜巡りか、東京めぐり。

●3年→クラス関係なく、「もう好きにしなさいよ」って感じで、ディズニーランドかディズニーシー。

というのが鉄板です。私は「前年通り…」というのがつまらないと思うタイプなので、本当はニコニコ超会議に行きたかったです。しかし、ディズニーという巨大資本の前には、あのKADOKAWAでさえも勝てませんでした…残念。まあディズニーもニコ超もそれぞれの味があるので良しとしましょう。

遠足がディズニーとなってしまったので、ニコ超へは部活の生徒と行って来ました。目的は「日本の新しいICT文化を学ぶ」です。チケットは前売りで1,800円。ちなみにディズニーは遠足割引で3,900円。通常価格だと高校生は6,400円です。場所はディズニーが舞浜、ニコ超は海浜幕張幕張メッセ)なので20分くらいの違いです。一緒に行ったコンピューター部員が

「せんせー知っていますか?幕張で降りるか?降りないか?で同志かどうかがわかるんすよ」

と言っていました。この日は、電車の段階から選別が行われているようです(笑)。

駅から幕張メッセまで歩いているときのワクワク感、そして会場に入ったときのテンションがアガる感じは、オジサンになっても変わらないものだと改めて認識しました。このあたりはディズニーも同じだと思います。舞浜からのワクワク感。入場と同時にアガるテンション。イベントやテーマパークあるあるなのだと思います。(今、ディズニーリゾートラインでこの文章を書いていますが、どっかの女子高生のテンションが高すぎで、超声がデカいです…恐るべしディズニーリゾート!)

ディズニーは夢の国的なコンセプトがありますが、ニコ超は基本的に何でもありのイベントです。超OOというブースがいくつもあります。私が見ただけでも、超鉄道、超歌舞伎、超テクノ法要、超ボカロ、超コスプレ、超将棋、超音楽祭、超ゲームエリア、超アベンジャーズ、超動画絵師展…などなど。書ききれないほどたくさん見ました。

会場に入った瞬間の「平成・令和ブース」なんて、令和って書いてある額を持って、官房長官の真似して写真取るだけのブースです。そんなブースでも行列ができていました(笑)。他にも素人がただ歌うだけのブースや、N高の文化祭ブースなど…本当に多様でした。最後は、GLAYゴールデンボンバーのライブを一人で見ていましたが、その隣のブースではスマブラ大会で盛り上がっていたり、その奥ではボカロライブをやっていたり…多様を通り越してカオスという言葉の方が似合う感じでした。これで1,800円はお得過ぎです。どれも楽しいブースでしたが、最も印象に残ったのはキャッチコピーです。

「同じってうれしい。違うってたのしい。」

「違う」と「同じ」が共存できるってすごいと思いませんか?普通は「違う」って排除されますよね?自分と大きく違う人とは、なかなか仲良くなれないですよね?けど、ニコ超には「違う」を楽しめる雰囲気があります。独りで来ている人もたくさんいますし、一緒に来ても別れて行動している人たちも多いです。いわゆるボッチでも受け入れてもらえる感じが漂っていました。

ディズニーにはそういう雰囲気はありません。今回、両方とも経験をしてみて、ディズニーは「同じ」を強める世界だと感じました。ディズニーは何を見るかより、誰と行くか?が重要な気がします。並ぶ時間に誰と話をするか?誰と写真を撮るか?アトラクションの内容より気にしませんか?

こんな書き方をすると、ディズニーが悪者のように思いますが、そんなことはありません。圧倒的なクオリティで作り上げられた雰囲気で、ゲストを楽しませてくるのはさすがディズニーです。当たり前ですが、レベルは圧倒的にディズニーが上です。朝の入場から帰るまでずっと楽しめます。夜のライトアップ、帰り道も楽しませる導線の作り方、「まだ帰らせないよ」と言わんばかりのパレードの時間設定。ディズニーの世界は、ゲストを必ず満足させます。

みなさんはどっちの世界が好きですか?私はどっちが良いかはわかりませんが、どっちも満足できましたし、どっちも足が棒になりました(笑)。高校の遠足はもうありません。強引に行き先を決められて、強引に班を決められることはこの先(きっと)ありません。これからは、自分で計画して、自分で考えて、自分で経験してください。友達と一緒にディズニーに行くも良し、独りでニコ超に行くも良しです。選べるということが一番の自由なのですから。

ニコニコ超会議2019ポスターより掲載)

「キミは、いまドコにいますか?」
「キミの目の前には、いま何が見えていますか?」
「好きなものを好きと言えていますか?」
「嫌いなものを嫌いと言えていますか?」

僕たちは自分の人生の主役なんだ。
誰ひとりとして、脇役なんていないんだ。

価値観が違うのは、あたりまえ。
だからこそ楽しいんだ。
だからこそ感動できるんだ。

それが例え、自分とは全く違った人間でも、
いや、全く違う人間だからこそ、
仲良くなれたりするのかもしれない。

だから信じてほしい。わかってほしい。

「キミはひとりじゃない。」
「キミは特別な存在なんだ。」
「キミはキミを恥じることはない。」
「キミにしか見られないセカイがそこにはあるんだ。」

もし、明日、このセカイが終わってしまうとしても、
僕たちは何年も幾つものキセキを、この場所で共有してきたから。
この場所が、それを可能にしてくれたことは忘れないと思う。

日常と特別。
同じと違う。

そのすべてを包容できる空間を僕らは知らない。
ネットとリアルが共存している、この空間以外では。

きっと新しい出会いもあるだろう。
さあ、一緒に行こう!

みんなが「ニコニコ」できる空間へ。

written by 石月 努

【学級通信】(第109号)1日30分を続けなさい

1日30分を続けなさい

勉強

同僚の先生からオススメされた本「『1日30分』を続けなさいー人生勝利の勉強法55ー」を読み終わりました。この本は、社会人の勉強について書かれた一冊ですが、皆さんの大学受験にも役立つ内容が書いてありましたので、抜粋して紹介します。本自体も教室の後方に置いておきますので、ぜひ手に取って読んでください(付箋の部分だけでも見ると良いです)。ちなみに教室の後方ある学級文庫は、「本くらい読む人生であれ」という思いを込めて設置しました。持って帰って読みたい場合は、一言声をかけてください。 

 -------------------<内容抜粋>--------------------

●この本のなかでは、具体的な勉強法以外にも、勉強に対する考え方や心構えもたくさん伝授しています。なぜなら、小手先の勉強法よりも、あなたの心構えのほうが100倍大切だからです。

▷テクニックよりも意識の方が大切ですよね。

●「私はこのままで、自分に対してプライドが持てるのか?」と、もしくは、自分を向上させる努力をせずに、このまま10年が過ぎたときの将来の姿を想像してみてください。

▷第1志望を叶えている自分を考えてください。

 

●習慣を変えるのはしんどい作業です。しかし、これ以外に現状を変える方法はありません。

▷習慣が変われば運命が変わるんすよね。

 

●Y=A×B×X×X+C
Y→勉強の成果、A→教材・サービスの質、B→集中力、X→勉強時間、C→過去の勉強の蓄積。勉強の成果に対するもっとも影響の高い因子は、勉強時間。教材・サービスの質2割、勉強量8割で勉強の成果が決まると考えて間違いありません。

▷やっぱり勉強時間が一番影響します。

 

●一年間の実質活動時間のうち、約2ヶ月間もテレビに浪費しているのです。…テレビを見ないでいると、6年ごとにさらに1年分の人生(時間)をプレゼントしてくれるのです。

▷ついでにスマホをやめたら3か月くらい勉強期間が増えますね。

 

●脳に「勉強=痛み」と関連付けさせないためには、定期的に休憩をすることがとても重要です。

▷15分勉強→15分休憩でもOKだそうです。

 

●時間があるにもかかわらず、直前まで手をつけずに短期集中型勉強にすると合格確率が下がります。

▷直前に本気になっても合格確率は低いです。

 

●簡単なスケジュール表を作って、いつでも見られるように机の前に貼っておきました。そうすると、勉強のモチベーションを保つのに役立ちます。

●勉強前にたった3分でいいですから、必ず紙に1日目標を書き出してください。

●書き出した目標を毎日読み返すことが大切です。

▷スケジュールと目標を個人ノートに書いてから勉強しましょう。定期的に読み返しましょう。

 

●資格などの試験を受ける場合を例にすると、心構えとして「もう受験しても大丈夫」と思ってから受験してはいけません。こんなふうに考えると、合格や目標点を取るまでに予想以上の年月がかかってしまいます。

▷勉強するまで模試を受けない…意味ないですよ~

 

●多くの人が、「~したら、~する」という考え方をします。…そうではなく、「何月何日までに私は~する(になる)。それを実現するためには~する」にする…思考法を逆にすれば、あなたの夢や目標は確実に、いままでの数倍早く達成できます。

●目標達成のために注ぐエネルギーや時間が、いままでと変わらず固定のままなので、目標達成のほうが変数になっているのです。

▷勉強しないことで、目標がどんどん変わっていくのは避けたいですね。

 

●勉強を続けていくためには、ある程度の代償を払うことが必要だということです。友人との付き合いも多少減るかもしれません。休日に家でゴロゴロできる時間も減ります。

▷優先順位は5時間以上の学習時間の確保です。

 

●勉強の大敵のひとつは、意外に思われるかもしれませんが、食事です。理由は、食事をすると体が食べたものを消化しようと胃に血液を集中させ、食後1時間程度は集中できない状態になるからです。…(人間の起きている時間である)17時間中の3時間は非生産的な活動時間になってしまいます。

▷朝は果物、昼~夜は(野菜+ご飯) or (野菜+肉・魚)、一回に食べ過ぎないことなどをオススメしていました。1日3時間が有効に使えれば、1年で2~3か月集中できる時間が増えます。
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参考になりましたか?GWも終わって、まだペースのつかめていない人はマズイですよ。スマホ止めて、テレビ止めて、遊び止めて、食事を注意して、1日5時間以上目指して1年間やり切ってください。きっと運命が変わりますので。