学級通信たまに教育雑感ブログ

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【学級通信】(第057号)逃げず期待に応えれば、必ず成長する

逃げず期待に応えれば、必ず成長する

成長

体育祭が終了しました。結果は、

全員リレー→7位
ムカデリレー→6位
クラス代表リレー→4位

となりました。優勝してウェーイってなりたかったのですが…仕方ないですね。

クラスを優勝に導けないあたりが担任としての実力の無さを痛感します。担任なんて関係ないだろ?って思うんですが、勝てる担任は勝つんですよね。一体どうやっているのか?毎年謎です。特に女の先生が強い。やはり母のように見守る感じがいいんですかね?というより生徒の皆さんは担任にどう行事に関わって欲しいですか?今度、教えてください。

とりあえず私自身の経験として良かった点は、一回ムカデをやらせてもらったことです。足は痛いし、なかなかスピードは出ないし、ひっかかる怖さはあるし、なかなか大変でしたね。やってみないとわからないことを体験させてもらったことに感謝です。

来年の2年生がムカデをやるかはわかりませんが、紐が切れる、ほどけることでレースが止まるのは、競技以外の部分の影響ですから、紐はゴム製の輪っかにすれば改良できるかなと思いました(体育委員さんさっそく作ってみて)。あとはルールの改善ですね。いろんな子が意見していましたし、

「みんなが納得できる競技ルールを作っていく」

のも体育委員の役割だと思います。

今回の体育祭を見ていてもっとも強く感じたのは、二年生になって役割の重さが増していることです。今回、もっとも責任があったのは体育委員です。クラスをまとめなきゃならないし、行事委員として体育祭の運営に関わらなければならないし、とても大変だったと思います。他のクラスの体育委員に聞いたら、

「1年生のときより忙しい」

と言っていました。2年くらい前から生徒で運営するようにした成果が出ているのだと思います。

体育祭実行委員長、副委員長、体育委員、応援団長、副団長…体育祭を行うにあたり、役割はたくさんあります。体育委員の中でも、招集・誘導のまとめ役、審判のまとめ役、応援団のまとめ役、得点・表彰のまとめ役…などなど、いろいろな役割が振られていました。それらの経験をした人は、きっと、まとめる、仕切る立場の難しさを経験したことでしょう。それが1年生の頃との大きな違いだと思います。

行事だけでなく、2年生になってから部活の部長やキャプテンになったり、委員会でも実行委員長になったりと責任のある立場についた人たちがいます。そういう人たちはきっとこれから苦労するでしょう。

「苦労しない場合は、テキトーにやっている場合」

です。高校生でも、大人でも一緒です。何かの役割に責任を持って行動するというのは必ず苦労を伴うものです。

私は今年、先生たちの歓送迎会の幹事でした。60人くらいのパーティーを仕切るわけですから、けっこう大変です。ホテルの予約をして、転勤した先生に連絡したり、当日の挨拶の順番や、座席を考えたり、二次会を用意したり…まあ一人でやっているわけではないんですが、どうしてもまとめ役は大変になります。たかがパーティ―(飲み会)の幹事ですけど、苦労するものなのです。準備に三か月くらい時間をかけていますから、体育祭より時間かけています(笑)。こういう経験すると本当に鍛えられるんです。

まとめ役をしたり、役割を任せられたりする経験は、生きていくうえでとても重要です。若い頃はやったこともないくせに、「めんどくせぇ」って役割から逃げるのですが、

「逃げず期待に応えれば、必ず成長します」

そして何よりもカッコいいです。

これから文化祭、修学旅行、合唱祭、球技大会と行事がやってきますが、まとめ役の皆さん、しっかり苦労してください。そしてその他の皆さん、自分でいろんな役割を買って出てください。何にもやらない人ってどの世界でも通用しませんので。

今回の体育祭を通じて、体育委員の二人はきっと成長したと思います(委員さん、いろいろ学んだよね?)。来年は誰が実行委員長やるのか?誰が応援団長をやるのか?とても楽しみです。生徒が責任を持って運営し、苦労して成長する。そういう行事を私は求めます。

「楽して成長することなんて世の中ほとんどない」

ですので。次の行事も苦労してください。行事は人間性がモロに出ます。皆さんが、苦労する人たちであることを期待します。