学級通信たまに教育雑感ブログ

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【学級通信】(第013号)何も知らずに進路は決められないって話

何も知らずに進路は決められないって話

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實悠希さんによる写真ACからの写真

 期末テストも近くなってきました。

「皆さん勉強していますか?」

担任としては皆さんが試験前だけでなく、普段から勉強していると信じてやまないので、とくに心配はしていません。しかしながら、保護者の方におかれましては、お子さまが勉強しているか不安ですよね?ついつい、

「そろそろ期末近いんでしょ?勉強しなくていいの?」

なんて言ってしまい、

「うるせーなー、今やろーとしてたんだよー、あーやる気なくしたー、あーうぜー」

なんて言葉が返ってきて、親子関係がギクシャクしていませんか?思春期どっぷりのお子さまと付き合うのは大変難しいですよね。先日放送していたNHKスペシャル「ニッポンの家族が非常事態!?第1集 わが子がキレる本当のワケ」の中で、

「最近の思春期は終わるのが25歳過ぎと言っていました…」

いやはや、まだこんな時期が続くのですね。まあ、私も未だに厨二病を患っていますので人のことは言えませんが…とにかくお子さんを信じて待ちましょう。きっと勉強していますから。(生徒の皆さん大丈夫ですよね?)
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さて、今回の学級通信の本題です。それは進路の話です。

「みなさん将来ど~しますか?」
「大学行きますか?」
「専門学校行きますか?」
「就職しますか?」

皆さんにはさまざまな道を選ぶ自由があります。さあ好きなものをお選びください…といってもなかなか難しいですよね。大学だけでも全国779校あります。都内で137校あります。こんな数ある大学から、どこを受けるか決めるなんて…とりあえずパズドラでもやるかって感じになりますよね。けど、そのパズドラ、ちょっと止めて考えてみてください。進路って、

人生の進む路(みち)を決めているんですよ。人生を左右する分岐点なんですよ」

この学校に入学してどうですか?もし皆さんが他の高校に入っていたら全然違う人生だったでしょう。周りの友達も違うし、担任も違う、今頃、運命の出会いを果たしているかもしれませんよ(きゃー)。だから進路っていうのは真剣に考えなきゃならない。

「どんな選択肢があるのか知らなきゃならない」

世の中のことをもっと多角的に見る力を身に付けなきゃならないんです。

誤解を恐れずに言えば、皆さんが東大に行ける可能性は限りなく低いです。有名進学校なら可能性は若干上がります。もっと可能性を上げたいなら、開成とか灘とか、有名塾の前に張り出している学校に中学受験で行くべきだったでしょう。難関大学を目指すとはそういう世界です。同じことがスポーツの世界でも言えます。この学校のサッカー部からプロサッカー選手がでる可能性は限りなく低いです。プロになりたければそれ相応のクラブチームに入り、プロの下部のジュニアユースやユースに入り、それもプリンスリーグに所属してなきゃだし、当然、セレクションを勝ち抜いて…的な感じの世界です。

これらの世界は、早めに知っていたというのがとても重要になります。

「知っていて選ばなかったのと」
「知らなくて選べなかった」

のではかなりの違いがあります。もちろん最後は、能力(学力や運動能力)によって進めるかどうか決まりますが、まずは知ることです。

「自分のことを知り、どんな選択肢があるのかを知る」

世の中のことを知り、未来を考える。これが進路を考えるということです。

本校では、毎年、夏休みに大学のオープンキャンパスに行きます。自分の気になる大学に1校以上行くという取り組みです。さあ皆さんはどこに行きますか?夏休みは、宿題、文化祭の準備、部活、大会、部活合宿、ボランティアなどなど。とても忙しいと思いますが、オープンキャンパスは自分の人生を変えるきっかけかもしれません。是非とも楽しんで来てください(報告書の提出もあります)。

ちなみに私のおすすめは、神奈川の青山学院大学の相模原キャンパスです。芝生の丘の上にある教会が素敵です。やはり神様がいるとこは良いですよね。ついでに言えば東京の國學院大學にも神様いますよ。