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【学級通信】(第061号)高校2年生の夏休み

高校2年生の夏休み

海

O.P.Cさんによる写真ACからの写真

「先輩に聞く!受験ってどんなん?」

と題して、現3年生に現在の受験生活を聞く会を開催しました。50人くらい集まると思ったんですが、残念ながら2年生7、8人、3年生5人、先生4人、副校長という参加状況でした。

内容はとてつもなくおもしろく、

「あー出なかった人は残念だな~」

と正直ガッカリしました。まあ、期末テストの前で忙しかったと思いますが、冗談抜きにとてつもなく価値のある会でした。毎年のパターンとしては、2年生の3月に合格体験談として聞く話ですが、わざわざこの時期の3年生に話をしてもらったことにはわけがあります。それは、

「この夏が皆さんが大学受験の学習を始めるリミットだからです」

特に国公立狙いの子は、この夏に勝負かけないと時間切れです。

こういう言い方すると、焦ると思いますが、まだ間に合うよという嘘はつきたくないのでご了承ください。また、この夏やらなかったら受からない…というような短絡的な話でもないので、早とちり、勘違いしないでください。

「試験に絶対はないので、あくまでも確率の話です」

やらないと確率が下がり、やると上がるという話です。本校の大学進学結果と、昨今の定員抑制を考えると、2年の夏から始めないと、今まで以上に厳しい結果になるだろうと予想しています。

もともとの本校の中堅上位校以上の実質合格人数は平均15~20名です。1クラスで1~3名が受かるかどうかです。国公立に関しては、過去5年間で一般試験で受かった子は3名です。耳の痛い話だと思いますが、これが現実です。その上で覚悟を決める必要があると思います。この夏をどう過ごすのかで受験勉強のスタートが変わり、最終的に受験結果が変わる。

「本校は自由な学校です」
「自由とは選べるということです」
「皆さんはこの夏の行動を自ら選択できます」
「進路は人生の選択です」
「どの大学に行き、何を学ぶのかで人生は変わります」

今、皆さんは人生の分岐点に立っています。

卒業まで残り半分となりました。毎日好きかってに生きていきたいと思いますが、

「目を背けたくなる進路と勉強に今一度向き合って」

この夏の過ごし方を考えてください。

…とは言っても、具体的に何をしたら良いのかって話ですよね?そういうときに頼りになるのが先輩です。先輩方が口を揃えて言っていたのが、参考書学習です。

「受験を意識して勉強するなら、さっさと参考書を買って、どんどん自分で進めた方が良い」

と言っていました。参考書読んで、内容を理解して、テストの成績も模試の成績も上げれば最高ですよね。

● 英単語帳 ▷ 1周以上
● 数学1A2B ▷ 4プロ復習
(2年1学期の復習 ▷ 1年の復習)
● 生物/物理 ▷ 参考書1冊買いなさい
● 社会科 ▷ 参考書1冊買いなさい
● 国語 ▷ 読書4~5冊、古文単語帳1周以上

このあたりを夏休みに真剣にやるかどうかです。この夏に毎日5時間以上(40日間で200時間以上)くらいやる習慣をつけないと、たぶん受験には間に合わないです。部活も遊びもイベントも彼氏彼女とのあれこれも楽しみでしょうが、

「もうすでにリミットが来ていることを忘れないでください」

一日の半分は遊んだり、部活に使っても、もう半分は勉強に費やしてください。

「単語帳が終わってない時点で、受験のスタートラインに立ててないんすよ。3年になるまでに単語帳2~3周終わってない人はたぶん間に合いません。今までの復習が終わっていて、そこからが受験のスタートラインなんです」

「僕たちは国公立志望ですが、たぶん私大受験の方が難しいと思います。定員抑制があって、合格者数が少なくなり、そこに浪人生が群がってますので、MARCHや早稲田狙う方が、国公立受験よりも厳しいです。」

と、先輩たちは言っていました。こんなことを考えると、この夏がリミット…という私の話も信憑性がありますよね?

この夏→毎日5時間以上は勉強して、

「学習習慣を確立する」
「1、2年次の復習」
「単語帳は1周以上終わらせる」

学習習慣がなかった人はこの夏がポイント。学習記録を付けてガッツリ頑張りましょう。