【学級通信】（第022号）ルールで縛るよりも成長できる
ルールで縛るよりも成長できる
先週、学校説明会がありました。多くの中学生とその保護者がやってきて、授業の見学や、説明会、個別相談会、部活見学に参加しました。来年の入試で多くの子たちが受検してくれることを期待したいです。昨年、一昨年とこの説明会でネクタイを締めて中学生とその保護者に説明をしていたのでは、何を隠そうこの私です（皆さん気づいてました？）。基本的に進路の話をしつつ、
「周囲に流されない生徒は３年間とても充実すると思います」
と話をしていました。最近の生徒たちを見ていると、見事に流されている生徒がたくさんいます(笑)。ということで今回の学級通信は、本校での上手な過ごし方です。
自由な学校での過ごし方
私が今まで経験した学校と比べると、この学校は超自由です。
「え？あれだめ、これダメ、それ提出しろ…ぜんぜん自由じゃないじゃん！」
って聞こえてきそうですが、皆さんがいくら不自由を感じていたとしても、客観的にどの学校よりも自由です。
よく皆さんは、ダメよって言われると、
「えー！ダメなら最初から言ってよ！」
とか言いますが、こういう意見が出るのはまさに自由だからです。自分で考える余地があるってことです。だけど、TPOに外れたらそりゃあダメって言われます。
「TPOとは、時（time）、場所(place)、場合(occasion)」
です。本校は自由です。だけど、学校です。皆さんは高校生です。高校生である限り、学校である限り、皆さんに守って欲しいことはたくさんあります。この学校だから許される…なんてことは基本的に存在しません。もし、
「この学校だから許されるよね～」
って思っていることがあったら、それって自分たちでは世間から見たらヤバい（普通ではない：TPOから外れている）って思っているってことですよ。
校則はほとんどない自由な学校では、勉強、時間、身だしなみ、生活、礼儀などなど、自分で厳しくしないと、環境に甘えてしまって、周囲に流されて、トコトンだらしなくなります。一旦だらしなくなったのを、自分で直すのは普通の高校生にはかなり難しいです。だから、
「周囲に流されない生徒は３年間とても充実すると思います」
って中学生に説明しているのです。そして、流されている高校生には、
「君たちそれはダメよ。ちゃんとしなさい」
と言うわけです。皆さん高校時代を振り返ってください（まあ半年ですが(笑)）。
「本校に入学してどうですか？」
「今の自分いかがですか？」
「自分に厳しくできてますか？」
「何も言われない環境に甘えてませんか？」
「寝るのが普通になっていませんか？」
「授業中、関係ないおしゃべりしていませんか？」
「授業中、携帯いじっていませんか？」
「座る姿勢は美しいですか？」
「提出物を期限までに出していますか？」
「先生や友達にちゃんと挨拶できていますか？」
「言葉使いが悪くなっていませんか？」
「悪口ばっかり言っていませんか？」
「遅刻・欠席増えていませんか？」
「登校時間ギリギリになっていませんか？」
「深夜まで起きていませんか？」
「授業以外で勉強時間を確保できていますか？」
「ロッカー汚くないですか？」
「机にモノを残して帰っていませんか？」
入学して半年経ちました。学校の雰囲気を理解し始めましたね？残り２年半です。どうすればこの学校で上手に過ごせるのでしょう？
皆さんには、自由に流されず、自分でしっかり考えて、しっかり成長して欲しいです。自分に厳しくできたら、ルールで縛る学校よりも、ず～っと大きく成長できると思います。
