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【学級通信】(第107号)大学受験の勉強量

大学受験の勉強量

勉強する女子高生

明日からゴールデンウィーク10連休がやって来ます。文化部さんたちの最終公演もありますし、運動部さんたちも引退試合があると思います。最後の部活を全力で頑張ってください。最後まで全力で楽しめることがあるのは、とても幸せなことなのですから。

しかし、それと同時に勉強も忘れないでください。昨年度からずっと言っていますが、大学受験に合格するのならば、

・平日5時間以上
・土日8時間以上
・夏休み10時間以上

の学習時間が最低限必要です。東進ハイスクールが学習時間の調査をしたグラフが有名ですが、このグラフを見ると三年生はトータルで現役不合格者も、現役合格者も2000時間を超えて勉強していることになります。(もともとのグラフの意味としては、難関大合格者と不合格者では、高1からの学習時間の差が、3年間のトータルで390時間になるという話です)。

一年生、二年生で学習時間の少ない人は、三年生でやる時間はもっと増やさなければいけません。受験する大学のレベルにもよりますが、2000時間を目安にした場合、1日どれくらいやらなければならないのか求めてみましょう。5月1日~1月31日までの9ヶ月間を学習期間とすると、約270日間勉強することになります。単純に計算すれば、

2000時間 ÷ 270日 = 約7.4時間/日

となります。一週間にすれば、

7.4時間 × 7日間 = 約52時間

です。平日6時間だと、土日に12時間必要になります。平日5時間だと、土日に13.5時間必要になります。平日4時間しかやらないと…土日16時間必要に…どんどん苦しくなっていくのがわかりますよね?多くの受験生が長期休業日中(夏休みや冬休み)に15時間以上やっている意味がわかりましたか?

学習時間を増やすというのはとても重要です。1日1時間増やせば、1月31日までに270時間(11日間分)増えます。30分増やすだけでも、つもり積もれば他の受験生に比べて6日分くらいは多く時間が取れます。他よりも10日間多く勉強できたら、合否結果は変わります。

受験勉強は積み重ねです。学習の質も重要ですが、とにかく量もこなしましょう。本校の生徒は、のほほ~んとしていて、

「受験期なんで~平日2時間くらいやっていま~す」
「土日は3時間くらいやれいるんですよ~」

とか言っていますが、ぜんぜん足りないです。ヤル気がでないとか、疲れるとか、ゲームやSNSに気を取られちゃうとか…そんな場合じゃないんです。とにかく時間が足りないという自覚を持ってください。

7時台には学校に来て、朝から3時間勉強。放課後はすぐに塾に直行し(講義を除き)4,5時間勉強。家に帰って1時間勉強。平日でもトータル1日8時間以上こなしている人もいます。ぜひ皆さん見習ってください。行事や部活があっても、朝の時間と17時以降をきちんと使えば、トータルで7,8時間は必ずこなせるはずです。

昔一緒に働いていた先生が

「高校生活って楽しい思い出がいっぱいできるんですけど、進路実現ができなかったら楽しい思い出に、ほろ苦さがついちゃうんですよね」

と言っていました。高校でのキラキラした思い出がさらに輝くように、最後の1年間本気を出してください。また、今までキラキラしていなかった人は、最後に進路実現を見せつけて全部ひっくり返してやりましょう。希望の進路を叶えるというのはそれくらいの威力があります。

今年のGWは10連休。ある意味、長期休業日です。夏休みと同じモードで頑張ってください。1日15時間の日が何日間かあっても良いと思います。10連休でトータル何時間できたか?GW明けに教えてください。楽しみに待っています。