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【学級通信】(第105号)個人ノートという名の交換日記

個人ノートという名の交換日記

ノート

「個人ノートをやろうと思います」

と宣言してから約一週間が経ちました。ようやくアマゾンでノート40冊を購入できましたので本日配布します。本当は高級そうなノートを買いたかったのですが、オジサンの予算ではちょっと届きませんでした。安いキャンパスノートですが、5色から選べるようにしたので、お許しください。
ノート
このノートの目的はいくつかあります。まず、第一は、自分を振り返ることです。受験勉強、部活、行事、進路、遊び、インスタやTwitterのチェック…などなど、高校生は大忙しです。落ち着いて物思いにふける時間すらとれない人がほとんどでしょう。しかし、流されるだけの生活では、何かを発見したり、成長を感じたりすることはできません。ボーっと生きていたのでは、人間は成長できないのです。

そこで個人ノートの登場です。ノートに向かい合ってその日その時の気持ちや出来事を綴ることで、考えや気持ちが整理されます。一ヶ月も記録が溜まれば、自分の成長を感じるとることができるはずです。変化や成長をしていなくても良いのです。成長していないことを実感することが成長なのです。

第二の理由は、担任とのコミュニケーションのためです。私と仲良くしてくれという意味ではありません。私は約40人と毎日面談できるスーパーティーチャーではありませんから、ノートを通じて皆さんの成長を見守りつつ、何かしらのサポートをできれば良いと考えているだけです。三年生になると、選択科目が多くなり、会える時間帯も少なくなりますので、ノートに質問や要望などを書いてくれば助かります(叶えられるかは別にして)。

第三の理由は、卒業のときに残る物としての思い出です。こんな時代ですから、写真も日記もどこにあるかもわからないサーバー上に保存されています。デジタルであれば検索もできて、過去の投稿を見ることもできますが、一年間書き続けたノートとどちらの価値があるかと言えば、ノートの圧勝だと思います。個人ノートを書き続ければ、思い出の一冊になるはずです。

他にも理由はありますが、とにかく一年間(実質8ヶ月間)書いてください。「だりぃ」「めんどくさい」と言わず、そのときの感情を綴ってください。1日に数分だけでもノートと向きあってくれることを願います。日記帳、スケジュール帳、学習記録、成長ノート、コミュニケーションノート、思い出ノート…どんなものにもなるはずです。

書く内容は、基本的に何でもOKです。疑問に思ったこと、聞きたいことなど何でも気軽に書いてください。授業の感想、学校生活の感想、最近感じていること、担任や学校に対して、こうして欲しい、こんなことをお願いしたいなどの要望、最近こんなことがありました的な雑談でも構いません。さらに、進路個人面談の結果、大学の資料、模試の結果、N先生の「受験ノート」など…管理に困るプリント類を張っておくのもOKです(←これ結構大切です)。しかし、「特にありません」とか、誰かに対する誹謗中傷を書くことは止めてください。また「死にたい」などのネガティブな感情を書きたくなった場合は、直接、相談しに来ましょう。

提出方法は、私と合ったときに渡してくれればよいです。SHRのときに私の持っているカゴに入れてもらえれば気がつきます。その他で出したい場合は、職員室かパソコン室へ来てください。担任が見てコメントを書き終わった(プリントを張る場合もあります)ら、次に会ったときに返却します。基本はSHRのときに返却する予定です。

毎日提出してもよいですが、基本は週1回の提出でOKです。1週間のうち何曜日でもよいです。書くのも同じです。毎日書いても週1でも良いです(できれば毎日書いた方が良いです)。とにかく週1回以上は必ず書いて、必ず提出してくださいというシステムです。出されなかった場合は、ご請求します。

個人ノートで知り得た情報を他の人に教えることはありません。逆に(私からのコメントも含め)皆さんが自分で他の人に見せるのは構いませんが、SNSなどで広めるのは止めてください。誰がどのように捉えるかはコントロールできませんので。

(何を書いて良いかわからない…)
ノートを渡された多くの人が言う言葉です。堅く考えず、気楽にいきましょう。「何を書こうかな?」と、今日を振り返るだけでも意味のある取り組みなのですから。