学級通信たまに教育雑感ブログ

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【学級通信】(第128号)センター試験まで100日切った

センター試験まで100日切った

鉛筆

センターまで100日切りました。残りの時間でこれをやったら受かるという方法はありません。そんな方法があれば全員東大に合格しています。しかし、こうすることが成功へ繋がるよ…というか、今までの経験上、こういう子、こういうクラス、こういう学年はうまくいっていたよ(または、うまくいっていなかったよ)というアドバイスはできます。なので、今回の学級通信に、

「受験期にやらなければならない100の法則」
「受験期にやってはいけない100選」

とか書こうかと思ったのですが、どうせ頭に入らないので止めました。とりあえずいろいろ考えて4つに絞りました。

【これから受験本番までにやるべき行動】

1.早起き→朝勉
2.食事、睡眠をしっかり
3.最後まで登校する
4.真面目に授業を受ける

受験の成功へはこれしかないってくらい厳選してみました。とにかくこれが崩れると、焦りはじめて、どんどんダメになります…というか、そういう子(クラス、学年)をたくさん見てきました。

<ダメなパターン>

学校の授業なんていらない→受験に関係ない授業はいらない→授業で内職しまくり→遅刻が増える→休み始める→塾でやってるつもり→夜型になる→朝起きられない(起きられても眠い)→食事が不定期になる→いつも具合がすぐれない→うまくいかない(模試の点数伸びない)→焦る→(最初に戻る)…無限ループです。

何かが崩れたその瞬間に、全部崩れます。受験勉強に焦りはじめ、学校サボったり、授業で内職が始まったり、昼夜逆転し始めたり、予備校信者になると、さらに焦りが倍増する仕組みになっています。そしてそれに本人が気づいていないパターンが多いです

「学校の授業なんて意味ないよ」

と塾講師に言われたあたりからボロボロになっていく子を何人も見てきました。削るべきは、休み時間や、昼休み、放課後の遊んでいる時間、移動中のムダなスマホの時間であって、授業時間ではないのです。学校の授業の意味とか意義とかそんなこと関係なくて、当り前のことを楽しめるかが重要なのです。しかし、それがわかってないと

「あ~無駄な時間過ごしている~意味ねぇ~」

と焦ります。違う、違う、無駄な時間は1、2年の頃にスマホいじっていた時間です

焦って、不安定になって、崩れていく…というのが受験だと言えばそうかもしれませんが、高校三年生の担任として、そんな姿を見るのは残念でなりません。大切なのでもう一度書きます。

1.早起き→朝勉
2.食事、睡眠をしっかり
3.最後まで登校する
4.真面目に授業を受ける

これを崩さないようにしてください。全員がそういう意識を持って、守るべきものを守り、崩れないことで、焦りを乗り越えることができます。進路の決まっている子も、これからの子も、同じ教室で過ごす限り、全員の進路が実現するための雰囲気を作ってください。

ちなみに6年間、本校の子たちを見てきて、最もうまくいっていたクラスは3年前のY先生が担任をしていたクラスです。三年生で私の授業があった学年でしたので全員教えていますが、あのクラスの雰囲気は良かったです。受験に関係ない授業に対しても、前向きに取り組んでいました。理系のクラスだったこともあり、男の子たちが集まって勉強していたのを覚えています。理科大、慶応も、受かっていました。授業に手を抜かない、楽しめる、最後まで休まない…そういうクラスはきっと何事もうまくと思います。