【担任になるアナタへ】NO.3:学年集会
【担任になるアナタへ】NO.3:学年集会
2023-03-31
オススメ:★★★★★/労力:3/効果:5
毎日顔を合わせる担任がギャーギャー叫んでも生徒には響きません。
そこでオススメなのが学年集会です。
定期的に学年集会を行い、いろんな先生が真剣に語る(担任団の先生が持ち回りが良いと思います)ことで学年に一体感が出ます。
クラス間の不公平感も少なくなります。
一方で、説教だけの学年集会は生徒から文句が出ます。
「ダメなことしている連中だけ説教しろよ!」
「あいつらのせいでめんどくさい時間を過ごすハメになった…」
などという意見が出て、学年は分断され、不公平感が強まります。
生徒の中からミニ先生が登場し始めたら最悪です(兄弟の上の子がミニ母親になるパターンと同じです)。
私が担任をしていた学年は、先生たちのキャラクターバランスが良かったです。
A先生が理想を語る…
B先生が建前を語る…
C先生が事実を語る…
私がちょっと笑いをとりつつ、ぶっちゃける…
それぞれがそれぞれのキャラクターで真剣に語っていました。
振り返ってみて一番大切だったのは、堂々と理想や正論を語ることだったと思います。
「そんなこと言わなくてわかるでしょ」
となるのが正論や理想論ですが、3年間、A先生の話を聞いて、やはり誰かが理想を語ることが大切なのだと学びました。
「OOする学年を目指してほしい」
「友人とはOOな関係を築いてほしい」
などなど。
語る内容や語り方は発達段階に応じて異なりますが、全体に対して担任団の想いを真剣に伝えることはとても重要なことです。
ぜひ、学年集会で学年の理想を語る時間を作ってください。
そして(理想を押し付けないように)理想を語れる先生であってください。
目標やスローガンがあるとさらに良いと思います。
【集会(進路ガイダンス、終業式、始業式などの式典を含む)での服装指導】
(※服装指導が必要かどうかの議論については置いておきます)
多くの学校において、集会は正装が基本です。
スカート丈、ネクタイ、リボン、ブレザーの着用など、ここでやらないと服装指導の機会を失い、大切なときにだらしない学年になります。
始業式、終業式で態度が悪かったり、ガイダンスで外部講師に嫌な思いをさせたり…最悪なのは卒業式にしまりがなくなることです。
服装指導など時代にそぐわないという批判も受けますが、場面に合わせた振る舞いや服装は必要だと思います。
最低限のTPOが身に付いていないと、子どもたちが損をします。
普段うるさく言わなかったとしても、ここぞの場面では服装を整える習慣は身に付けさせましょう。
服装指導の方法としては、
「教室で直させる」
「体育館(集会場所)で直させる」
の二段構えが基本です。
外部の講師がいる場合は、教室のみで服装指導を徹底します。
私は、スカート丈、ネクタイ(第一ボタンを留める)、リボン、ブレザーを整えさせ、友だちとお互いに確認させていました。
その間に、教室や体育館で生徒の間を通り、直さない生徒を指摘していくという流れです。
ここで教員の指導スキルの差が出ます。
強引にネクタイを締めさせるのか?
ちょろっと指摘して誤魔化すのか?
褒めて気分よくさせるのか?
北風と太陽を生徒によって使い分けられるかがポイントです。
一人でやると絶対にうまくいきません。
担任団全員で頑張りましょう。
生活指導が苦手な人もいますのでフォローしてあげてください。