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【教育雑感】「アクティブラーニング…」の研究紀要の書き出し 

「アクティブラーニング…」の研究紀要の書き出し 

話し合い

acworksさんによる写真ACからの写真

ここ数年、教育業界において、アクティブラーニングが大きな話題となっている。さまざまな研究会でアクティブラーニングに関する研究紀要が多く発表されている。

このようにアクティブラーニングが話題になっている背景には、文部科学省が取り組んでいる教育改革が影響している。特に大きな影響を与えたのは以下の3つであると考える。

表2 アクティブラーニングに関わる中央教育審議会発表の諮問・答申

新たな未来を築くための大学教育の質的転換に向けて~生涯学び続け、主体的に考える力を育成する大学へ~(答申):文部科学省

平成24年8月28日)

初等中等教育における教育課程の基準等の在り方について(諮問):文部科学省

平成26年11月20日

新しい時代にふさわしい高大接続の実現に向けた高等学校教育、大学教育、大学入学者選抜の一体的改革について(答申)(中教審第177号):文部科学省

平成26年12月22日)

 
諮問や答申の詳細には触れないが、文部科学省がアクティブラーニングという言葉を使い、今後の教育の方向性を示した意義は大きい。特に、

新しい時代にふさわしい高大接続の実現に向けた高等学校教育、大学教育、大学入学者選抜の一体的改革について(答申)(中教審第177号):文部科学省

で示された用語集におけるアクティブラーニングの定義は、さまざまな場面で用いられている。以下にその定義を示す。

教員による一方向的な講義形式の教育とは異なり、学修者の能動的な学修への参加を取り入れた教授・学習法の総称。学修者が能動的に学修することによって、認知的、倫理的、社会的能力、教養、知識、経験を含めた汎用的能力の育成を図る。発見学習、問題解決学習、体験学習、調査学習等が含まれるが、教室内でのグループ・ディスカッション、ディベート、グループ・ワーク等も有効なアクティブ・ラーニングの方法である。』(用語集におけるアクティブラーニングの定義)


この定義を元に、さまざまな書籍においてアクティブラーニングが解説され、多くの研究会でさまざまな実践報告がされ始めた。このような状況にあって、私自身も今年度(2015年度)より、ようやくアクティブラーニングの実践を始めた。

本稿では、実際に行ったアクティブラーニング型授業実践の方法、効果、課題について述べる。