【学級通信】(第024号)スマホ依存は一生の問題かもよ
スマホ依存は一生の問題かもよ
「情報機器の普及によってあらわれるさまざまなストレス」をテクノストレスといいます。この言葉は、アメリカの心理学者クレイグ・ブロードが付けました。テクノストレスは大きく分けて3つに分類分けされます。
1.テクノ依存症
ケータイ依存、スマホ依存、ネット依存、ゲーム依存、SNS依存…日常生活に支障が出るレベルになると依存症と言われています。昼夜逆転生活から抜けられず、学校や会社を辞める人もいます。
2.テクノ不安症
情報機器を苦手な人が受けるストレスです。「わたし機械が苦手で…」というパターンですが、年々情報化が進み、こういった方は減っている状況です。
3.VDT症候群
ディスプレイ作業やコンピュータ作業によって目が悪くなる、肩を痛めるなどの症状をいいます。今の高校生はかなり目が悪くなっています。
「学校保健統計調査」の平成28年度の視力に関する結果を見ると、
【視力1.0未満の児童・生徒の割合】
小学校 ▷ 31.46 %
中学校 ▷ 54.63 %
高校 ▷ 65.99 %
という結果になっています。年齢が上がると悪くなる傾向にあります。また、視力0.3未満の高校生の割合は37.58 %です。矯正が必要かどうかは人それぞれで異なりますが、高校生の7割近くがメガネ・コンタクトを必要な可能性があります。ちなみに運転免許の視力合格ラインは、「両目(両眼)で0.7以上、かつ、片目(片眼)でそれぞれ0.3以上」です。
この中で、私がとっても心配しているのが、依存症です。皆さんを見ていると、スマホ依存傾向だな~と感じます。高校生になって、スマホを持って、SNSでいろんな友達と繋がって、「いいね」たくさんつけて、写真をたくさん載せて、楽しくてたまらないって感じに見えます。そして、それが原因で勉強も手に付かない状況だと思います。
スマホ使って勉強したり、音楽聞いて楽しんだり、ニュースをチェックしたり、たまにSNSやゲームをして気晴らししたりすることにまで注意するつもりは全くありませんが、
●休み時間毎にスマホをいじり始める…
●HR中に止めてって言ってもいじる…
●昼休みも放課後もずっとゲームしている…
●廊下でもスマホをいじっている…
●校内でも歩きスマホ…
●まさかの授業中にスマホ…
こんな状態にはさすがに注意をします。これに加えて、登下校中、電車の中、家での状況はどうなっていますか?
こんなことを書くと、「お前だって、いつもいじってんだろ~!」と突っ込まれそうなので、自分でもスマホいじっている時間を1週間、計測してみました。
日曜日 ▷ 40分
月曜日 ▷ 64分
火曜日 ▷ 74分
水曜日 ▷ 76分
木曜日 ▷ 99分
金曜日 ▷ 60分
土曜日 ▷ 56分
1日平均67分というところです(Facebookの時間をもう半分に減らしても良いかと考えています)。さあ皆さん(保護者の皆さんも含めて)は何時間スマホに時間を奪われていますか?
ニュースでは、高校生のスマホ利用時間に関して、「女子が6.1時間、男子でも4.8時間」などと報道されています。そりゃあ勉強しなくなりますね。ということで私は、以下を提案します。
●スマホは電源切ってロッカーにしまう
●昼休み、放課後以外は使わない
●勉強中は電源をオフにする
●歩きスマホは、校内でも校外でもしない
耳が痛いことを言うと嫌われるのですが、この問題とは
「正面から向き合わないと、皆さん後悔する」
と思うのです。ということで、今日から、上記を実践してみてください。