学級通信たまに教育雑感ブログ

実際に配布した【学級通信】を掲載しています

【学級通信】(第079号)塾選びについて、学校の先生としての回答

塾選びについて、学校の先生としての回答

数学と黒板

acworksさんによる写真ACからの写真

「塾に行った方が良いですか?」

とよく聞かれるので、今回の学級通信は塾についてまとめてみました。

私が知っている塾の情報は、生徒からの評判とか、教え子のバイトとかが中心です。あと、教員の世界は塾業界でガツガツ働いていた人もいるので、そういう人たちから話を聞くこともあります。学校全体としては、センター試験のときに塾主催で開催されるリサーチ結果の分析会とか、各教科の問題分析・受験動向の講演会などがあったりもします。最近では、教育委員会主催の研修会に、駿台予備校とか河合塾とかの人が講師としてやって来て、授業の方法や教育動向を学ぶなんて機会もあったります。

話を戻します。「塾に行った方が良いか?」ですが、行った方が良いと思います。実は私、十数年前に中学校で働いていたことあるんです。で、そのときの数学の主任が、

「塾はお守りなんだよね。持っていると安心できる。受験期は周囲がみんな行っているからね。落ち着くために行くんだよね」

と言っていました。上手いこと言うな~っと思ったことを覚えています。

「塾でやるから大丈夫」…最高のパワーワードです。

(おれ大丈夫だ!)って思えますもんね。大丈夫って思えたら、勉強するようになって、学力が上がって、合格に近づきます。同じ目的を持っている子が集まってくることも大きいです。モンモンと過ごしている学校とはモチベーションが違います。

その気になって、仲間がいれば、勉強はできます。講義内容とか、先生の教え方とか、スケジュールとか、環境も大切ですけど、それは二次的なもので、

「塾に行って勉強しよ」って思った時点で半分はクリア(その気になっている)です。

入塾すれば仲間がセットでついてくるので、もう半分もクリア。塾に行けば大丈夫!最高のマジックワードです。

「勉強するぞ!」って思ってない人が塾に行っても勉強しません。

無理やり入塾した人とか、塾を疑っている人はダメです。塾はお守りですから、モチベーションが作られていない人、信じてない人には効果はありません。勉強するうえでもっとも大切なことはモチベーションです。それが作られていない場合は、通ってもうまくはいかないのです。逆にモチベーションがあれば、学習や大学受験に関して膨大な情報を持っている塾は、とてつもなく心強い存在となります。

最近の塾は多様化しています。教えない塾なんてのもあります。クラスの生徒から教わった武田塾のYouTubeのCMを一度見てください。(へーこんな塾あるんだー)って感じでした。非常に興味深いです。私の知る限り、最近の塾の形態は、

1.集団授業
2.個別指導
3.映像授業

の3つです。どの塾もこれらを組み合わせたり、それぞれの特徴を出したりして、独自のサービスを展開しています。集団と個別を併用できたり、集団も映像もやっていたり。映像授業だって、自宅やスマホからインターネットで見られるものと、実際にその場に通わないと見られないものもあります。独自の模試を行ったり、オリジナルテキストを作ったり…とても多様です。

これらの塾のどれがいいのか?答えはありません。自分が信じられるものを選べばいいと思います。私なりの塾選びのポイントを2つだけ書きます。

1.複数の塾の体験会に行くこと
2.家から近いところを選ぶこと

この2つです。「1」は自分に合ったところを見つけるには、実際に体験行かなきゃわからないでしょ?って意味です。あとで合わなかった…となると、入塾金など無駄ですし、合わないのを(保護者に言えない…)と我慢することにもなります。必ずいくつか体験して決めましょう。

「2」は、とても重要だと思っています。塾は講義だけでなく、自習室&チューターを活用するのがポイントです。受験期後半には、ずっと自習室にこもる人も多いです。そういう生活を続けて、最後の方になると時間が足りなくなってきて、受験生の多くがあることに気づきます…

(移動時間が無駄じゃね?家が最強じゃん。あー家の環境整えるのが先だった…)

最後にはほとんどがこういう考えに至りますから、塾に行くまで時間がかかってしまうのは避けた方が良いかと私は思います。

とにかく、塾に行く場合は目的を持ちましょう。

● 勉強する気があるのか?
● 何を勉強するのか?
● どんな生活になるのか?
● どんな講義なのか?
● 自習室の環境は?
● 教えてるのは大学生?専任講師?

…あげればキリがりません。しかし、お金のかかることですから真剣に選んでください。

探す時期は11月~12月。はじめる時期は、冬期講習?3学期?3年の1学期?部活引退?夏?

などなど。めんどくさがらずに受験へ向けての準備を始めましょう。

もちろん塾に行かないという選択肢もあります。自分で勉強して結果を出している先輩もたくさんいます。自分がどうやって受験に進むのかは自分で決めましょう。

【学級通信】(第078号)教育的正義感に取りつかれていた若かりし頃

教育的正義感に取りつかれていた若かりし頃

先生と生徒


私は十数年前に教員人生をスタートさせました。

何にもわからなかった私…あ~若かったなぁ~(遠い目)。

私の先生スタートはC高です。あの頃のC高と言えば、金髪、茶髪は当たり前でした。ちなみにその頃の本校は、基本的に全員金髪でした(嘘です)。まああくまでもイメージです。金髪でチャラっチャラのくせに、頭は良くて、C高が頑張っても絶対に勝てない学校でした。

教員スタート時は本当に大変でした。授業もどうやってよいかわからないし、初めて受け持った部活の顧問は経験のないスポーツだし…しかも、金髪のお兄さんたちがいて、一緒に部活に混じって頑張ろうとすると、変な顔されましたし…。

「あの部活はだらしないから、ちゃんとさせてね」

とか、ベテランの先生たちがプレッシャーをかけてきましたし…。けど、金髪(マネージャーは白のエクステギャル)の子たちと一緒に、何とか部活のやり方を覚えました。

授業や部活で少し指導ができるようになると自信が出てきます。

2年目になると担任に入りました。初めての担任で、ちゃんとしたクラスにしたいと気合いが入っていました。一年間、部活で、オラオラ、ガンガン指導していましたし、その雰囲気でホームルームを運営しようとしました。廊下ですれ違って挨拶しないやつには、

「おい!挨拶しろよ!」と怒鳴る。遅刻するやつには「おい!だらしねーぞ!」と怒鳴る。ふて腐れようものなら「何キレてんだよ!子供かよ!てめーがだらしねーんだろーが!」と追い討ちをかけにいく。

女子も男子もおかまいなし、完全にチンピラでした。

「ルーキーだから張り切ってんだよ」

と生徒の間では陰口を叩かれていたようです。今の言葉で言えば「あいつ何イキッてんだよ」という感じでしょうか(笑)。

そんな感じの教員でしたから、生徒からは嫌われます。それでも

(俺は正しいことやってるし、私が言うことは彼らにとって良いことだし、他の先生が言わないからやってんだし!)

と思っていました。

これを教育的正義感とでも名付けましょう。

挨拶することは教育的に正義ですから、やらない生徒は悪です。悪は倒さなきゃならないので、ガンガン指導してOKです。遅刻も茶髪も悪です。

私のクラス、私の部活で、私に従わない子は悪でした。

それを教育的正義感で指導していくのが、私の働き方でした。

「そんくらい別にいいじゃん」ということが学校にはたくさんあります。

例えば、遅刻指導。遅刻は悪いことですが、そもそも遅刻の責任取るのは本人だし、いちいち先生が腹を立てなくても良くないですか?それよりも生徒たちの溢れ出す才能や努力を褒めてあげた方が意味があるって思いませんか?(ちなみに遅刻はダメで、遅刻指導は必要だと思っています)。

しかし、教育的正義感で生きていた頃の私はそうは思わないんです。

「俺が彼を助けなければ、彼はまともな人間になれない!今ここで直させなければ!」

ってなるんです。こういう先生に目をつけられるとめんどくさいですよ。めんどくさいことずっと言ってきますし、すぐキレますし、キレたこと指摘しようものなら、さらにキレますし。だから生徒たちは、めんどくさがって従ってくれました(笑)。いや~生徒って大人っすよね~

教育的正義感に取りつかれていた私が、(あれ?これ何かちがくね?)って思えるようになったのは、転勤をしていろんな生徒を見たり、いろんな経験をしたからですが、一番大きいのは、

「同じような正義感に取りつかれている後輩を見た」

ことです。自分が成長する度に捨てていったものを全て持っている後輩を発見したとき…恥ずかしくて発狂します(笑)。

じゃあ、この教育的正義感がダメかって言うとそんなことはないです。

遅刻させないという情熱も、挨拶させるようとする厳しさも大切ですよね?

けど、ちょっとそれがズレてるだけなんです。経験もないし、何もわからなくて不安だし、子供たちになめられたら恥ずかしいし、なめられないためには相手をマウントしなきゃならないんです。

それがオジサンになると、肩の力が抜けて、ズルくなって、うまくなっていきます。若い人から見れば、教育に情熱を失って仕事をサボっているカッコ悪い大人に映るわけです。私もずっと思っていました。

(あいつらみたいになったらおしまいだ…俺は情熱を持って働き続けよう)

…いや~素敵ですね♥

さて、今の私と、昔の私のどっちが良いんですかね?J先生が貸してくれた本にこう書いてあります。

「完璧な教師にはどんなに努力したってなれるわけがないけれど、チームとしてなら可能ではないか?」

そうなんです。年齢には年齢なりの役割があるんです。それをチームで満たしていければ良いのです。教育的正義感を振りかざしてちょっとズレていた私も、オジサンになってズルくなった私も、どっちも大切なんです。けっきょく何が言いたいのかというと、

先生も生徒も多様なことが良いってことです。

【学級通信】(第077号)授業中の内職について考えてみた

授業中の内職について考えてみた

授業中

acworksさんによる写真ACからの写真

第1志望を叶えるために覚悟を決めて勉強して欲しいとは思うんですが、内職しまくりで授業聞かないのはどうしたものかと最近悩んでいます。二年生で文理も別れて、さあ受験勉強スタートだ!って言っているこの時期に、

(受験に関係のない)教科はやりたくないっすよ…

という声も聞こえて来そうですし、授業担当者の先生もやりづらいなと思います。

私は教員スタート時からずっと三年生相手に(受験とは関係のない)教科の授業をしていたので、数々の内職さんとの戦いを繰り広げてきました。パソコン室に来て、電源も入れず、ログインもせず、教科書も開かず、ずっと英単語の勉強している。

「ちゃんと授業聞きなさい」と注意すると、嫌な顔をして人を睨み付け、また英単語の勉強をする。「欠席にするよ」と伝えると、「僕は出席しています」と言い返してくる…

(まあ確かに出席していますし、私も先生として力量も低かったですが…)新人だった私は怒りに震えましたね(笑)。まあそんな子を相手にしながら十数年授業をしていると、授業の聞かせ方や、見せ方が身に付きます。

最近では、ほとんどの生徒が内職せずに授業を聞いてくれるようになりました。

完全に内職していないかはしりませんが、何にもやらない人はいません。

年度はじめの授業では、

「内職は止めてください。せっかく来ている1時間ですから、この授業に真剣に取り組んでください。きっと皆さんにとって価値のある学習ですから」

と言っています。実際受けてみてどうでしたか?価値ありましたか?私は、授業において価値というのが大切だと思っています。

せっかく座っているその一時間に価値があるのか?
そういう時間を提供できているのか?

最近はそんなことばかり考えています。

インターネットで調べれば、ほとんどのことが検索できる時代です。インターネット普及以前は違いました。

どんなに理不尽なルールがあっても学校に行くしかなかった。
どんなに説明が下手くそな先生であっても、その授業を聞くしかなかった。

それしか学ぶ方法がなかったからです。しかし時代は変わりました。

ネットには学校の先生の何倍も分かりやすい動画があり、好きな時間に何度でも見ることができます。居眠りしたら怒られることも、宿題を出さなければ減点されることもありません。

こんな時代がやってくるなんて、夢にも思わなかった先生方は多いでしょう。まだそういう時代になっていることを認識していない人もいるかもしれません。しかし、間違いなくそういう時代なのです。ですから、

学校の授業の価値は驚くほど下がりました。インターネットさえあれば、誰でもいつでも神授業が受けられるんですから、わざわざ学校で受ける必要はないわけです。

先生たちは、「内職してもいいですか?」と聞かれたら、なんて答えるのでしょうか?

先生:「なんで内職したいの?」
生徒:「先生の授業は必要ないからです」
先生:「いつか必要になって役立つかもよ」
生徒:「必要なときは動画見ます」
先生:「そんな態度じゃ減点するよ」
生徒:「寝てるやつも減点されますか?」
先生:「テストで点取れなくても知らないぞ」
生徒:「大丈夫です。赤点とらない程度にやります」
先生:「評価下がってもいいの?」
生徒:「成績気にしないです。というより、そもそも何のために評価ってあるんですか?」
先生:「そういうルールなんだよ!」
生徒:「じゃあ理由はルールだからで、評価の意味はないですよね?」
先生:「(う…)」
生徒:「僕は意味のないことやりたくないです。意味ない時間は過ごしたくないんです。先生の授業は意味がありますか?」
先生:「(我慢できん💢)うるせーじゃあ学校辞めろ!」
生徒:「先生の授業に価値があれば受けますよ!それを示してくださいよ!ネット動画より意味あるんすよね?」

うわ~夢に出てきそうです。自分で書いていて泣きそうです。学校で授業を受ける価値ってなんですかね?…これが私の最近の悩みです。

先生たちは、生徒の時間をもらって、

どれだけの授業ができているのか?
ネット動画とどう違うのか?
わざわざ学校に来ないといけない理由はなんなのか?
生徒はこの学校で授業受けられて良かったと思っているのか?

こんなことをずっと考えていると…あ~もう先生を辞めようかな~って思ったりもするわけです。けど、悲観的なことばかりではありません。この学校でナンバーワンの授業を展開していると(私が)思っている音楽の先生。あの人の授業は最高です。「見に来なよ」とたまに誘われるので見学しに行きますが、あの授業は他の学校では経験できないと思います(そもそも授業を「見に来なよ」って言える先生はなかなかいません)。

先日、見学したのはアカペラの発表会でした。選抜メンバーとしてこのクラスの人達が選ばれていました。担任としても鼻が高いです。普通の音楽の授業がどういうものか知りませんが、今までの学校ではあーいったことはしていませんでした。本校のK先生の授業だから体験できた内容だと思います。

つまり、K先生の授業は、ネットでは見られない価値のある授業だと思うのです。だって、

いつも内職している子も、いつも授業中寝ている子も、しれっとスマホいじっている子も、SHR中にチュッパチャップスなめていてことを注意されたら棒だけ引き抜き、「糖分取った方が集中できるし!」とか言っていた子も、みんなしっかり授業に向き合っているんです。

私のホームルームに価値はないかもしれませんが、音楽の授業には価値があることがわかりますよね?だからK先生には、たくさん給料をあげたいです。

けっきょくは、価値あるものを提供していて、生徒がその価値に気づいていれば、内職することも、寝ることも、チュッパチャップスなめることも、飴以上になめた発言することもないと思うのです。だから、先生方は価値ある授業を目指すべきだ…というのが私の最近の考え方ですが、じゃあ、

価値を感じられなければ内職して良いのか?

というと、そうではありません。

先日、「内職したいんです」という生徒に何て言えば良いんすかね~と、SNSに書いたところ、いろんなコメントをいただきましたので、紹介させていただきます。

(神奈川の先生)

「学習は学習者が1番責任を負うべきだか、学習者に責任を負わせる準備を先生がしっかりとすべきだよね。」

沖縄県の先生)

横山光輝のマンガ(三国志だったから史記だったか忘れたけど)でみた忘れられない言葉。「どんな賢人でも間違った物言いをすることがあります。どんな愚か者でも珠玉の真実を述べることがあります」という言葉を思い出しました。どんな話もしっかり聞かないといけない教訓として捉えました。話の内容が未知のものであれば学ぶべきことだし、既知の内容でもその内容に対する別の視点から捉えて新しい発見をする可能性があるし、なくてもこれまでの経験の再確認としての意味がある、と思いました。何事からも学ぶ姿勢が求められます。一言で言うと「無用の用」なんですよね。これも中国の老子系の書籍を読んで印象に残ってることですが「もし必要なものだけあればよい、というのであれば、君の足元の大地のうち、足が乗っかっている部分以外をすべて削ぎ落として残りは奈落の底にしても大丈夫だ、というのと同じである。もしそうなった場合、とたんに人はそこに必死に立とうとしてバランスを取ることだけに意識を取られ、自由を失うことになる。足をおいていない一見無用に見える大地(余裕・余白)があるからこそ、人は自由に歩くことができるんだよ」というのも思い出しました。僕らの目的は人格の完成。彼らの目的であろう「志望校合格」とは見ているところが違うからこそ起きることなんでしょうが、長い目で見るとどちらの目的がいいかは言わずもがな。それに僕らの教科も人が一生を送る上で意味のある欠かせないことですよ。だから必履修科目になったし、かつての高校で教えてたことが小中にも降りていってるわけですし。受験のために内職をしたいという気持ちも分からないでもないのですが。僕もかつてそうでして、学校一の内職王でした。そして大学で燃え尽きたという反省もあります(また長くなってしまった…)」

(前任校の教え子)

「「面白くなくても聞くべき」というのは話を聞く側の取るべきスタンスであって、話をする側の人間は「話を聞いてもらうために面白く話す必要がある」というスタンスである必要があると思います。「お客様は神様だ」というのは店員側のスタンスであって、客側がそのスタンスで接してしまったらただの迷惑客になってしまうのと同じです。」

いろんな考え方がありますよね。何が正解かはわかりません。まあ私は先生ですので、

授業はちゃんと聞いて、その先生のメッセージに耳を傾け、何を伝えようとしているのかを聞き取れる人間であって欲しい

と願っています。関係ないことからも学べる人と、関係ないことは捨てる人とでは人生の深みは違うと思うんです。

先日、J先生とご飯を食べに行ったとき、「ドラゴンボール理論」「玉ねぎ理論」「イガグリ理論」「ガンジーの言葉」「(映画)硫黄島からの手紙」「(映画)フリーダムライダーズ」「画家レイブラントの良さ」「イスラエルでの村上春樹のスピーチ」などなど、たくさんお話しました。1時間くらいですが、彼の「あふれ出す教養」は止まりませんでした。

教養って、けっして内職では身に付かないと思うんです。

だらだら長くなってしまいましたが、私が言いたいことは、内職なんてしてないで、みんな教養を身に付けて、J先生みたいになれよってことです。

【学級通信】(第076号)友達から受ける刺激はハンパねぇ

友達から受ける刺激はハンパねぇ

仲間

空波さんによる写真ACからの写真

来週には選択科目の提出になります。

自分の選択科目は、きちんと決まりましたか?
自分のやりたいことが何か?
高校生活の残り半分をどうやって過ごすか?

そんな覚悟を決めるのが選択科目の提出です。もうすでに第一志望が決まっている人はやることが明確ですから、一年半後の入試に向けて11月から頑張ってください。


このクラスは理系選択者が多いクラスですので、進路希望がハッキリしている人が何人かいます。例えば、Nくん。彼は東京都の国公立大学へ行くという明確な目標を持っています。そのために何が必要なのかもわかっています。ですから選択科目の提出なんてものに迷いはありません。正直、そういう子とは面談もいらないんです。

こういう生徒を見ると(超幸せだな~)って思います。だって、やりたいことが決まっていて、それを目指せるんですよ。幸せ過ぎですよね。

普通はやりたいことがあっても、それを目指せないことの方が多いです。

世の中はそんなことだらけです。私も自分の高校時代を思い出すと、勉強できなかったな~って感じです。後悔はけっこうあります…

この時期に勉強できることを選択できるというのは幸せなことなんです。受験勉強できない理由はいくつかありますが、代表的なものを下にあげます。

1.大学に行くことを許されていない
2.大学に行くお金がない
3.病気や怪我などで勉強できない
4.家や学校が大学を目指せる環境ではない
5.精神的に不安定で勉強できない

多くの人は上記のどれかに当てはまると思います。「5」はちょっとイメージがわかないかもしれませんが、勉強するって精神力を使うって意味です。皆さんは思春期どっぷりですから、身体は変化するし、感情は爆発するし、基本的にすべてが不安定です。こんな不安定な状態で勉強できるかって言われたら…難しいですよね。個人差はありますが、

不安定大爆発の子はなかなか勉強が始められない、または、ずっと始められない傾向があります。

しかし、不安定なのは悪いことばかりではなく、不安定大爆発のときほど脳内で何かがドバドバ出ているそうで、それが学習能力を飛躍的に伸ばすらしいです(Nスペでやっていた)。

www.nhk.or.jp


不安定で勉強しづらいこの時期に、勉強さえ始めることができれば爆発的に伸びるってことです。うまく勉強に乗れた場合はどこまででも学力が伸び、乗れなかった場合は、ずっとスタートできない。それが「5」の意味です。

私が見る限り、本校の生徒のほとんどは「4」、「5」あたりに当てはまります。

「家だと親がウザくて全然勉強できません。学校の授業もわかりづらいし…意味不明です。他の高校の友達はもっとちゃんとやっているんですよ。勉強合宿とかもやっているらしいですよ。この学校に入って失敗しました。もちろん勉強しよーという気持ちはあるんですが、モチベーションがあがらないんです。部活もめんどくさいし、もう全部嫌です!」

的な感じです。どうですか?当てはまりますか?まあそれでどんどんスタートが遅くなって、結果、時間切れか、スタートせずか…というパターンが多いです。どうすれば乗り越えられるのでしょうか?

最も簡単な方法は「勉強している友達に相乗りすること」です。

私が考えるに、保護者とか先生から受けるプラスの刺激は、ほとんどありません。受ける刺激といったらマイナス刺激でしょう(言い過ぎ?保護者の皆さま、先生方スミマセン)。しかし、友達から受ける刺激はスゲェです。友達の刺激ハンパねぇってって感じです。だって皆さんそうですよね?Nくんが勉強始めたって知って、ちょっと焦りましたよね?Kくんや、Sくんや、Hくんが、英単語帳2周目だって知っていました?昨日の勉強会では10人くらい参加して8時間以上勉強していましたよ。ほら、ちょっと焦ったでしょ?(笑)。これが刺激です。

こういう刺激を得られる学校って素晴らしくないですか?特にこのクラスが個性的な人が多いですから、刺激はハンパねぇですよ。ということは…

相乗りのチャンスも転がりまくっていますよ。

そういうところに居られることは、とっても幸せだと思うんです。だから、どんどん友達と接した方が良いですよ。スマホいじっている場合じゃないですよ。特にNくんに話かけると良いです。「みんな僕に質問してこないんすよね~」って言っていましたから(笑)。

友達の刺激を生かせずに2年生が終わってしまったらもったいないと思いませんか?

まだまだと思っていても、2年生なんて一瞬で終わります。今、

勉強しようかを選べるという幸せな時期に友達に相乗りしましょう。

それがきっと3年生での学校生活や受験勉強を充実させるはずですから。

【学級通信】(第075号)時間切れにならないうちに受験勉強のスタートを切れ

時間切れにならないうちに受験勉強のスタートを切れ

勉強する子

coji_coji_acさんによる写真ACからの写真

中間テストが終わりました。結果はどうでしたか?物理がヤバかったという話が飛び交っていましたが、他はできましたか?そのうち結果が返ってきますから、ちゃんと復習してくださいね。ちなみに赤点を取ったら保護者に連絡するかどうか気になる人もいると思いますが、赤点の数によりますし、評定が出るのは期末試験の結果ですので、中間テストで連絡することはまずないでしょう。

さて、2学期中間テストが終わって、皆さんどーしますか?サッカー部は新人戦ですね。ハンドボール部もですね。新人戦は新チームになっての初戦ですから楽しみですよね。ぜひ頑張ってください。試合日程も掲載しておきますので、友達の勇姿を見るためにもどうぞ応援してあげましょう。Nくんのスーパーセーブや、Iくんの空中エラシコや、Y君の無回転シュートが見られるかもしれませんよ。保護者の皆さまもお時間があれば、応援してあげてください。もし、本人が

「うっせ~くるんじゃねぇよ!ばばあ!」

とかイキっていたら、担任までお電話ください。説教しますので(笑)。

部活は部活で応援したいのですが、私が最も皆さんにお願いしたいのは、進路についてです。面談が一通り終わりましたが、

3年次の選択科目は決まりましたか?
考えはまとまりましたか?

希望調査用紙の提出締め切りは、11月中旬になっていますので、保護者印も押して提出をお願いします。ちなみに、

保護者印を押すというのは、保護者との話し合いが終わって、保護者も理解したという意味ですから、自分で勝手に押して提出すれば良いというものではありません。

一度提出された選択科目は、基本的に変更することができませんので、必ず保護者と話し合ってください。

希望調査用紙を提出したらお終いというわけではありません。最も皆さんにお願いしたいことは…う~ん…嫌われるし、やる気なくしたとか言われるのであんまし言いたくないんですけど…まあ、多くの方を代表して言わせていただきます!

「やりたいことのために受験勉強を開始しなさい!」

3年次の選択科目が確定したということは、目指すべき大学や学部・学科の方向性が決まったということですし、それはすなわち勉強すべき受験科目が絞られたということですし、会議室を見れば赤本が貸し出されていますし、進路実現に向けた勉強はすでに始められるということです。「いやいやいや~まだ受験勉強は早いっすよ~」って声が聞こえて来そうですが…まだ大丈夫!という嘘をつきたくないので、正直に書きます。

2年生の後半から(すなわち今!)受験勉強を始めないと時間切れになります。

進路実現のためには勉強するしかありません。ただそれです。

けど、いきなり受験勉強だ~!と言っても何をして良いかわかりませんよね。なので、計画をしっかり立ててください。

いつまでに、どこで、何を、どのようにやるのか?を真剣に考えて、実行に移しましょう。

ずっと言っていますが、1月の模試はポイントになります。希望すれば5教科全部受けられます。大学の判定も出ます。全国偏差値も出ます。どのような結果が出るかでモチベーションも変わると思います。3年生を担当している数学の先生は

「問題集のBレベル問題がきっちり解けるレベルならば偏差値65いきます」

と言っていました。偏差値65は早慶をはじめ人気の大学の人気学部のレベルです。英単語もやって欲しいです。面談していると、単語帳2周目という人が何人かいます。良い傾向だと思います。まだ1周していない人はやっている人にやり方聞いてみると良いでしょう。

1月の模試まで約80日間です。部活や行事などもありますが、毎日の学習習慣を身に付けてください。朝の時間を活用するとか、17時以降の自習室を利用するとか、自宅での学習時間を確保するとか、通学時間を有効活用するとか…そういう一歩を踏み出すことを期待します。

「1日がっつり勉強しようの会(3日間用意)」も開催します。

やりたいことのために走り出せるよう私もサポートさせていただきます。まずは、twitterとインスタとゲームを止めて、やりたいことのために勉強しましょう。インスタ止めて勉強したらモテ期がやってきますよ。

【学級通信】(第074号)保護者会は子育てのプロの集まり

保護者会は子育てのプロの集まり

ママ友

FineGraphicsさんによる写真ACからの写真

先日保護者会が終わりました。20名を超えるお母さま方に来ていただき、ドキドキとワクワクでいっぱいの保護者会でした。

先生というものは生徒の前では偉そうにしていても、けっきょくは臆病で自信のない人たちだと思うんです。

子ども相手にいい気になって何年も過ごしているわけですから、大人相手というのには慣れていません。自分で望んで活動しない限り、大人と会話をしないまま毎日を過ごす人も多いのかもしれません。かく言う私もそんな先生の一人です。なので、超ドキドキしながら保護者会を迎えました。(まだ若い先生たちが堂々と保護者会をこなせるというのはスゴいと感心しています)

保護者会(クラス会)では以下の流れでお話をしました。

 クラス会の流れ

1.クラスの様子・状況・方針
2.生徒に聞いたクラスの様子
3.欠席・遅刻について
4.3年次の選択科目について
5.塾について
6.推薦について
7.学習クラウドサービスについて
8.修学旅行について
9.保護者への要望・質問
10.今後の予定

あと音楽のアカペラ発表会と、授業風景をビデオで流しました。K君のバレエダンスにもどよめきが起きていました(笑)。

そのあとグループを作って情報交換会をしていただきながら、各テーブルを回りました。お母さま方と話すと教員としてとても勉強になります。年齢的にはまだ私の方が下(そろそろ同年代も登場している?)だと思いますし、17年間子育てしてきた人たちの話というのは、学ぶべき内容が多いです。そう考えるともっと保護者会の回数を増やして教員は勉強するべきですね。

お母さまをゲストに講演会でもしてもらいましょうか?「子育てと私」とか、「いつまで続く反抗期?」とか、「我が子よ!自分でそろそろ起きろよ!」とかどうですか?

なかなか面白い話が聞けそうですよね(講演会をやりたいというお母さまは是非ともご連絡ください)。

保護者でいろいろ出た話がありましたので、書ける部分を書きます。

 保護者の方からのQとそれに対するA

①「これから本当に勉強するようになるんですか?」
▷「します!必ずするようになります!」って断言しておきましたので、みんな勉強してね。担任が嘘つきになっちゃうので(マジ頼むよ)

②「クラス替えってするんですか?」
▷「いろいろ検討していますが、例年通りならすることになると思います。理系だとか、文系だとか、文理入り交じりだとかは、選択の数によってどんな編成になるかは変化します。

③「うちの子、進路決まってないんですが…」
▷「え?私にはハッキリ決めたって言っていましたよ。大丈夫です。本人考えていますから!」と答えました。たぶんこのパターンは多くの家庭でありますね。思春期卍解!なのはいいんですが、少しくらい保護者とコミュニケーションはとってください。

④「勉強しろって言うとウザがられるんですが、勉強しろって言わないで、本当にするんですか?」
▷みなさんどっち?勉強しろって言って欲しい?言って欲しくない?これに関しては、個別にお話させていただいた保護者の方にいただいたお話があるので掲載します(ニュアンス違ったらごめんなさい)

 【とある保護者より】

「命に関わったりすることは注意しますけど、それ以外は本人に任せています。だって最終的にはすべて自分の判断でやるんですから、今失敗したり、うまくいかなかったりしても、本人に全部任せた方が良いんです。暴れたり、不安定だったり、うまくいかないこともありますけど、そんなの大した問題じゃないんです。大人になって暴れたり、失敗したりする方がよっぽどマズイですから。勉強しろって言ってしまうのは、保護者がさせたいだけです。人生は長いです。もっと長い目で見てあげた方が絶対に良い子に育つと思うんです」

→いやーカッコいいですよね。ハケンの品格に出ていた篠原涼子くらいグっと来ました。

 保護者の方へ

保護者会にご参加いただいた皆様、ありがとございました。お越しいただけなかった皆さま、資料はお子様を通じてお渡しいたしますので、ご確認ください。このクラスは最高のクラスです。今後の授業でも、勉強でも、合唱祭でも、勉強でも、球技大会でも、勉強でも、ぶっちぎりで活躍します。残りの高校2年生の成長を見守ってください。

【学級通信】(第073号)やりたいことをやるという選択

やりたいことをやるという選択

子どもの夢

acworksさんによる写真ACからの写真

 中間考査もありますが、進路についても考えてください。以前の学級通信に書いたことを覚えていますか?簡単にいうと、

● 選択科目は志望校決めですよ
● 最後まで続けられるものを選択しなさいよ

という話でした。ちゃんと考えましたか?きちんと調べて、論理立てて考えて、自分の意思で決定してください。自らの意思で決めていくことで、将来の自分が作られていくのですから。

しかし、将来について考えるのはとても難しいものです。

将来どうなったらいいんですかね?

いい大学行って、いい会社に入って、いい縁談もらって、いい家庭を築いて、いい人生を送りなさい…ってのが、昔から言われていることですが、

これは本当に「いい人生」なんですかね?
そもそも「いい人生」ってなんですかね?
「いい大学」?「いい会社」って?

こんなことを考えるとモンモンとしますが、それは当然のことです。だって正解がないのですから。人それぞれ考え方があって、人それぞれ違うことを言う。それが進路ってやつです。人生に大きな影響を与える大学とか、会社とか、そういうものに対しての捉え方は人それぞれです。親とか先生に、

「いい大学」ってなに?
「いい会社」ってなに?
「いい家庭」ってなに?
「いい人生」ってなに?

って、聞いてみてください。(あんまししつこく聞くと、「うるせーうちの家庭に不満があんのか!でてけー」とかなるので気を付けましょう)

「いい大学とは、偏差値の高い大学です」と言う人もいれば、
「いい大学とは、なりたいものになれる大学です」と言う人もいるでしょうし、
「大学なんていく意味はないです」って言う人もいるでしょう。

それぞれ根拠があって、その人が感じていることですから、正解とか不正解はありません。けど、皆さんよりは経験を積んでいる人たちの意見ですから、聞いてみる価値はあると思います。

50代のY先生と、20代のA先生は同じ数学の先生ですが、きっと違うこと言うはずです。英語の先生とか、外国人の先生にも聞いてみたいですね。今度、クラス新聞でインタビューしてもらいましょう。国語の先生にも聞いてみたいな~社会の先生なんて面白そうな答えが返って来そうだな~全員インタビューしたいですね。

私の考えは、

「いい大学は、みんなが行きたいと思った大学です」って感じです。

数年前までは、少しでも偏差値高めの大学行けばいいって考えていましたが、最近考えが変わりました。大学だろうが仕事だろうが、

「人の道を踏み外さないかぎり、やりたいことやりなさい」

っていうのが今の考えです。

現在は、eスポーツYouTubeで何億円って稼いでいる人たちがいる時代です。何が正解なんて誰にもわかりません。20年前に

「おれ、ユーチューバーになる!」なんて言ったら、

大人たちは、

「あいつやばくね?」ってみんな言ったはずです。

しかし、今はそうじゃない。今の時代は、

「目上の人の意見が正しいとは限らない」のです。

だって、誰も経験したことのないような爆発的な変化の時代を生きているのですから。

 

 子供の頃、スマホの登場なんて考えもしませんでした。AIが仕事を奪うなんてSF映画の世界でしかありませんでした。けどもう現実になっています。安定していた時代は、いい大学を出て、いい会社に入って…という正解というか王道がありましたけど、

混沌の時代(現在)では、柔軟に変化しないと生きていけません。

だから正解がないんです。いい大学入って、いい会社に入るのがいいかもしれませんし、ユーチューバーになった方がいいかもしれません。そういうのがわからないから混沌の時代なのです。

先がどうなるかわからないんじゃあ選べないよ…って思いますよね?

だから私の結論は、「行きたいとこへ行き、やりたいことをやれ!」なのです。

何が正解かなんてわからない時代にやりたいことをやらなかった方が後悔すると思います。

「せんせーそんなこと言って、うちの子がユーチューバー目指したらどーすんですか!稼げないかもしれないじゃないの!」

って声も聞こえて来そうですが…もし、ヒカキンレベルになれば、弁護士や医者よりも稼げると思います。まあ弁護士や医者になるより難しいかもしれませんけど…。

これからたくさん考えて、悩むと思いますが、いろんな人のアドバイスを聞きつつも、自分のやりたいことを目指してください。

迷ったときは、「やりたいかどうか」を考えてください。

やりたいことがない人は、やりたいことを探してください。やりたいという気持ちを持てるかどうか(モチベがあるかないか)がコンピューターと人間の違いなのですから。

【学級通信】(第072号)価値のあるものって気づかないし、選ぶときに勇気がいる

価値のあるものって気づかないし、選ぶときに勇気がいる

価値

rumoさんによる写真ACからの写真

修学旅行お疲れ様でした。遠足・旅行委員の人たちは、300人が旅行をする裏側で、準備やら調整やら助かりました。感謝です。あとは来年の遠足を超会議にしておいてください(切実)。さて、修学旅行が終わったということは、進路に向けてまっしぐらってことです。恋愛とかゲームしている場合ではありません。自らの進路を真剣に考え、進路実現に向けた勉強を進めていきましょう。

先生という職業をしていると、進路選択の時期や、大学受験の時期に、

「あー私も勉強し直してれば他の人生あったかな~」

なんてことを考えてしまいます。若い子がモンモンとしていたり、夢に向かってキラキラしていたりする姿って大人でも影響を受けるものなのです。

皆さんからすると、オジサン(大人)になったら成長しないとか、考え方が変わらないと思っているでしょうが、全然そんなことはないです。私なんて高校生の頃は身長くらいしか成長していませんでしたが、

オジサンになってからの成長はものすごいです。

心身共に成長していると自負しています。30超えたあたりからが熱いです。ここ最近だと、考え方もガラガラ変わりますし、10年前と今では言っていることも、やっていることも全然違います。

思春期の確率変動にハマってうまく人間関係が作れなかったり、中二病爆発させて世の中を斜にかまえて見ていたり、集中して勉強できなかった時期を乗り越えて落ち着いた状態になった後の方が成長できることもあるんです。そしてそうなってからの方が人生は長いってんですから、

オジサンになってから成長を楽しまないでど~すんだって感じですよね。

だから私の最近の思考は、一生成長していくんだから、若かろうが、オジサンだろうが、いろんな経験をした方が良いって思っています。特に、一生に一回かもしれないってことには迷わず飛び込んだ方が良いです。守りに入るとチャンスを逃しますので。

教員には、「社会人体験研修」というのがあって、いろんな企業で一週間仕事体験をさせられるんですが、私が受けたときには選べる体験先の中に自衛隊っていうのがあったんです。今思えば、自衛隊選んでおけば良かったなーって後悔しています(実際には設計事務所で働きました)。もう私は自衛隊で一週間働く経験はできないんだろうな…と後悔しています。

「島で勤務する」というのも若いうちに経験しても良かったかな~と思ったりもします。この学校にも島の学校からいらっしゃった先生が何人かいます。島での経験は、普通の生活していたんじゃできません。これも価値があるものだと思います。

あとは何といっても「留学」です。学生時代に行っておけばよかった…と最も後悔していることの1つです。パチンコとかバイトとかに明け暮れていたあの時代に戻って

「おいっ!お前!とりま勉強して、とりま留学しとけ!」って言いたいです。

けど、その頃のぼくらと言ったらみんなこんな調子だったので、無理だったとは思いますけど…。

一生に一回のチャレンジに手をあげる、行動するって超価値があると思います。だから数Ⅲより工芸、沖縄より北海道、ディズニーランドより超会議なんです。まあ私が何を言いたいかっていうと、

「価値があるものってそのあたりに転がっていますけど、けっこう気が付かなかったり、選べる時期が短かったり、選ぶのには勇気が必要だったりする」

ってことです。

これから進路に向かうときには、

それはやりたいことなのか?それには価値があるのか?

ってことをよく考えてください。そして人に説明できるようにしておきましょう。「OO大学に行きます!」「なんで?」「いきたいから!」…ではダメです。やりたいことをやるにしても、いきたいとこにいくにしても理由があるはずです。理由を説明できなければ、それは「本当にやりたいことなの?」ってなってしまいます。「なんで?」ってことに答えられるように準備をしておいてください。「なんで?」が必要ないのは、山に登る理由と恋愛だけです。

「なんで?」という質問に答えられることが、「考える」とか「調べる」ということです。

この考えることがとても重要です。ちゃんと考えて理由を明確にできたことって、いつか迷ったり、振り返ったときに原点に戻れますから。

【学級通信】(第071号)北海道修学旅行に行ってきました

北海道修学旅行に行ってきました

羊ケ丘

kkphotoさんによる写真ACからの写真

「さて、修学旅行はいかがでしたか?」
「楽しかった?」
つまらなかった?」

まあそれぞれ何かを1つでも経験できれば行ったかいがあったと思います。私としては一生に一度の修学旅行をクラス全員で経験できたことが喜びです。

今回の修学旅行では民泊や自由行動がほとんどの行程を占めるので、皆さんの様子はほとんどわかりませんでしたが、私は私なりに修学旅行を満喫しました。今回の学級通信は、私が見た修学旅行という感じでまとめたいと思います。保護者の皆さんも、自分の家の子が何にも言わないでしょうから、私の修学旅行で雰囲気をつかんでください(笑)

1日目

● 4時起き→始発→羽田 → 朝マック
● マックで生徒を発見 → 安心する
● マックでスマホ充電しながら、生徒観察
● 部活メンバー寄ってくる → 安心する
● 先生方が動き始める → まだコーヒー途中 → 焦る
● 1人以外全員集合
● 旅行委員長がみんなの前で話す → 焦る
● 遅刻者登場 → 説教
● 航空券チケット配布 → 小さい頃に切符なくして怒られてたでしょ? → そーなんすよ(遅刻者)
● 飛行機乗る → 教員席に座る不届きもの発見 → え?席自由じゃないんすか? → おいおい…常識が…
● 飛行機飛ぶ → 生徒大興奮 → 10回以上は友達とハイタッチをする
● 無事に新千歳空港へ到着
● バスで民泊先へ移動開始
● ガイドさんなかなか面白いけど、話を聞かない子たち…(涙)
● 民泊へ引き渡し → さよなら~生徒よ~
● 教員はビジネスホテルへ
● 夕飯楽しみにするも、普通過ぎて北海道感ゼロ(涙)
● 駅散策するも周囲に何もなし…
● 夜コンビニで噂の焼そば弁当購入 → 湯切りでスープが新鮮
● コンビニ前で教員たちがLINE交換を始める → 交換のやり方わからなさすぎて戸惑う教員たち
● テレビを見つつ、自由行動の計画立てつつ、民泊先の平和と無事を祈りつつ、寝る

2日目

● 5時30分起床→眠い
● 朝食後→タクシーで民泊先へ移動
芦別を目指すも大誤算 → 遠すぎで民泊先をほぼ訪問できず…
● クラス唯一回れたのが1班だけ → 肉牛に食べられそうな生徒を撮影
● タクシー乗るだけで3時間 → 同席の先生と仕事の話をしつつ、生徒の未来と今後の私たち(担任たち)を語る
● 昼休みは狙っていたスープカレー屋に行くも、店舗移動のため食べられず → 駅前の大衆食堂で普通のそば食べる(涙)
● バスで生徒たちを迎えに行く → お別れ式&写真撮影 → 楽しそうな班もありつつ、ドライな雰囲気の班もありつつ、生徒回収完了
● ホテルへバスで移動 → バスの中…みんな寝るよね
● ホテル着 → さっそくインキーする班が登場
サッポロファクトリーへ夕飯を食べに向かう
● ようやくジンギスカンにありつく(喜)
● 食後はクレープ食べつつ → モタモタしている生徒たちに「20時までに戻れよ~」と声かけ
● 声かけ実らず → 見事に遅刻組がでる → 説教
● ベテランの先生の説教に感動
● 男子生徒部屋を点呼 → 基本的に1/3は半裸…(涙)
● フロアの見回りを終えて → 自室に戻り、ウワサの「ようかんパン」を食べる → 激うまっ!
● 次の日の自由行動を確認しつつ → 寝る

 3日目

● 6時起床 → 寝不足
● 朝食点呼 → 男子大量遅刻(涙) → 説教
● 遅刻者大量のために食事ゆっくりできず…
● インキー対応、行動班の点呼やらでバタバタ(忙)

【自由行動】

ホテル出発→テレビ塔展望台にて札幌一望→時計台残念感味わう→北海道庁見学…レンガって素敵よね→六花亭のアイスバターサンドが激ウマ→北大巡りスタート→北大博物館がなかなか面白い→北大食堂の牛トロ丼が美味い!→北大のデカさに感動(こういうとこで学んだら人生変わるよな~)→札幌駅は都会と変わらない→PASMO普通に使えて感動→小樽行きに乗る→海沿いを走る電車が素敵→小樽到着→「あまとう」でマロンコロン購入→海鮮丼屋で海鮮丼を二杯食べる→オルゴール館で連れと別れる→かまぼこ屋で噂のパンロールを食べる…美味いがお腹いっぱい→小樽の六花亭マルセイユバターケーキを食べるが意外に普通!?→オルゴール館に戻り連れを回収→小樽運河で写真撮影→小樽駅~札幌へ向かう→ESTA内のラーメン共和国の初代で味噌ラーメンを食べる…味噌ラーメンと担々麺の中間のような感じ→ダッシュで札幌ビジネスセンターへ

● 北海道開拓の歴史講演を聞く → 生徒寝る(涙)
トンコリ奏者の演奏聞く → 生徒起きる
トンコリ奏者が芸大卒と判明 → ネットで調べる → インタビュー記事を読む → 自分を表現している人って素敵だなと感動
● 宿に戻り鍵を配布 → 毎度のインキー対応(笑)
● 生徒部屋を点呼 → 裸率が2/3に増加(涙)
● 教員ミーティング中にホテルから苦情
● 部屋移動した生徒を発見 → 説教
● こいつらきっと寝ないだろーなーと思いつつ、苦情と体調不良は勘弁してねって思いつつ就寝

4日目

● 5時起床 → 超寝不足
● 朝食点呼 → 遅刻なし → 安心する
● 荷造り → ロビーに預ける → 各部屋に声かけ
● バスで博物館へ出発
● バスガイドさんの話を聞かない生徒(涙)
● 博物館に到着 → 見学 → 5分で飽きて座る生徒(涙)
トンコリの弦を切る生徒 → 博物館の人へ謝罪
● 北海道の開拓の歴史を考えるも、なかなか知識がないのでわからないこと多い
明治維新無血開城させたけど、榎本武揚が北海道に逃げて…うーん、歴史の先生募集…という感じだけど、とにかくその辺りから150年って感じで盛り上げたい雰囲気は堪能
● さらにバスで移動して北海道開拓の村へ移動
● 2チームに別れ、案内ボランティアのおじいさんを待つ
● 案内ボランティアおじいさん登場 → 2チームともにいきなりボランティアのおじいさんに怒られる…一気にテンションが下がる生徒(涙)
● 生徒は得意のおちゃらけ行動でボランティアのおじいさんに気に入られることに成功
● ようやく説明が終わり、自由行動しつつ食事場所へ移動 → ブランコや竹馬で遊ぶ生徒たち(笑)
● 普通のお弁当を食べ終ると、食堂でバタバタ寝始める生徒たち → まあ無理ないよね。
● バスで新千歳空港へ移動
● 新千歳で買い物できずセキュリティゲートに並ぶ → トイレ我慢大会の開始
● 飛行機に乗り込む → 隣の先生と会話を弾ませようと思いつつ寝落ち…すまん
● 寝る → 飛行機が揺れて起きる → 寝る…を繰り返しながら無事に羽田へ到着
● 先生方で軽くミーティングをして、エアポートバスで帰宅
● 同じバスに乗車していた生徒にゴールデンカムイを借りることを約束
● 自宅に帰ってから、修学旅行を振り返って、もっといろいろできたかな~と反省しつつ、まあ無事に行けたことが何よりかな~などと考えつつ、仕事の難しさにモンモンと思いをはせる…

以上、そんな修学旅行でした。あとは皆さんの振り返りと写真を楽しみにしています。なかなか写真を撮れませんでしたので、よろしくお願いします。

【学級通信】(第070号)オーキャンに行ってきた大学の勝手なイメージ

オーキャンに行ってきた大学の勝手なイメージ

大学キャンパス

とちぎさんによる写真ACからの写真

今回の学級通信は、大学について書きます。私は、(進路アドバイザーになるつもりはないのですが)学校の先生として大学のことをある程度は知っておきたいとは思っています。けど、その大学に通ったわけではないので、けっきょくは、パンフレットやネットの情報、知り合いや卒業生から聞いた話、友達の出身大学だったり、世間での噂だったり、偏差値だったりという勝手なイメージでしか大学を捉えていません。

「OO大学ってどんな大学ですか?」

って聞かれても、けっきょく自分の印象でしかわからないものです。だから、

自分で調べて、自分で行って、自分の目で確認することが一番良いと思います。

人がどう言おうが、自分で決断することが大事なのですから。

でも、「どんな大学か?」って聞きたいものですよね?

なので、私が勝手に思っている大学のイメージを勝手に書きます。間違っていることもあるかもしれませんが、あくまでも勝手なイメージなのでご了承ください。今回掲載する大学は、クラスの皆さんがオープンキャンパスに行った大学についてです。

 

1.青山学院大学

marchのaです。渋谷の方は行ったことがないのでわかりません。相模原キャンパスの方は知り合いの先生が教えていて、仲良くさせてもらっているので印象は良いです。プログラミングを文理関係なく展開していたりします。芝生の上の教会が素敵です。12月になるとイルミネーションが登場します。箱根に出ている陸上部もキャンパス奥のトラックで練習しています。

2.神奈川大学

都市名が付いていますが私立です。世間的に「じんだい」といえばココです。ここの先生とも知り合いがいます。数年前にスーパーグローバル大学の認定をもらっていたりして、国際関係とか英語に力を入れ始めた印象があります。

3.北里大学

病院を持っている理系の伝統大学ってイメージです。北里柴三郎さんが創設したって話は私でも知っています。医、薬、看だけでなく、獣医とか、畜産とか、水産もあって、理科系にはちょうどストライクな感じがします。ノーベル賞受賞者大村智先生)も出て、ノッテいる大学かもしれません。

4.杏林大学

ここも病院のイメージです。看護・医療系の大学って感じですが、外国語とか総合政策学部もあります。病院の中のスタバがあります。近くに行くとここでお茶して時間をつぶすこともあります…大学関係ないですね。

5.工学院大学

老舗の情報・理工系大学です。新宿の一部が工学院って感じなので、新宿駅の中にある大学って思っています。昔受け持った教育実習生が工学院出身で、日産本体に就職していました。偏差値は中の上という感じですが、IT、車、鉄道系の本体に入っているので、就職いいなって印象です。

6.国際基督教大学

ICUってやつです。「きとく大学」って読んでバカにされるのが鉄板です。日本の雰囲気ではないです。昔、ここの付属高校と部活の試合をしたのですが、マネージャーの茶髪が自然過ぎてビビりました。「ハーイ」って言いながらハグされたとしても違和感はないです。昔一緒に働いていた校長先生がこの大学出身の数学の先生でした。英語に堪能で、たぶん英語で数学の授業できると思います。

7.芝浦工業大学

地図で見ると東京湾にある大学ってイメージですが一回も行ったことないです(埼玉にもあります)。ここ最近は人気で、偏差値的にも理科大に迫っています。卒業生の所得が高いランキングに入っていたのをネットで見ました。ココにも知り合いの先生がいて勝手に好印象です。

8.首都大学東京

南大沢のアウトレットの奥にある大学です(他にも日野とか、荒川とかにいくつかあります)。教員免許更新で講習会を受けたことがあります。都立大→首都大→都立大…と、名前が右往左往するあたりに都知事の影響力が伺えますが、公立大学の宿命です。文系なのか理系なのかっていうのが微妙な雰囲気ですが、都市開発系で公立っていうとやっぱり首都大ですかね?学費が安いのは魅力的です。

9.順天堂大学

ここも病院持っているイメージです。お世話になった体育の先生がここ出身で、体育学部の授業の中で死体解剖の見学があったって話を聞きました。病院とか医学部持っている大学ならではです。

10.上智大学

早慶上智上智です。ミッション系最難関の英語の大学です。英語教育界への影響力が強いイメージです。

11.成蹊大学

誰が言ったか知りませんが、成成明学獨国武の成です。安部首相の出身大学です。「とりま経済」っていう子が併願プランに入れて、撃沈しているイメージです。

12.成城大学

誰が言ったか知りませんが、成成明学獨国武のもう一個の成です。社会イノベーションという学部っていう変わった名前の学部があるけど、何やっているのかは知りません。

13.中央大学

marchのcです。多摩キャンパスに広島カープのマークでお馴染みです。法学部が有名で炎の塔で勉強して司法試験を目指したり、セカンドスクールを学内で用意していたりと、公務員試験や国家試験目指す子が多いイメージです。

14.帝京大学

多摩のキャンパスにビルがドーン!って感じです。幼稚園から大学まであって、お金持ってそうだなぁ~って印象です。私大の医学部では超高額の学費がかかります…ってときの例によく使われています。

15.東海大学

神奈川に病院持っているイメージです。家族も病院にお世話になりました。知り合いの体育の先生が東海の体育学部出身だったので、医療系に加えて体育のイメージも強いです。私大の体育といえば上位に入る感じです。

16.東京外国語大学

語学の国立大学と言えばここです。前任校の教え子がここに行きました。SNSに短期留学の写真がアップされていて、超豪華リゾートホテルのような外国の大学に留学していたのが印象的です。

17.東京海洋大学

海関係の国立大学といえばここです。教え子が一人行きましたが、まったく未知の世界です。本校でも数年前に浪人して一人行きました。

18.東京藝術大学

天才が通う大学ってイメージです。センター試験満点取っても受からないって噂を聞いたことがあります。本当か?

19.東京工科大学

海外の大学のようなキャンパスです。とにかく無駄に広いです。ボーリング場がキャンパスの中にあるとか。

20.東京大学

誰でも知っているあの大学です。駒場キャンパスで先生の研修会に行ったことがあります。生協で東大ロゴの入ったフリクションボールが売っていて、ロゴつけるだけで少し高く売れるのはさすがだな~って思います。駅に東大専門塾の看板が出ていて、小さい頃から親子で目指すんだろうな~って思いながら帰るのが毎回のパターンです。東大出身の知り合いは何人かいます。早口で変り者が多いです。

21.東京都市大学

旧武蔵工大って毎回書かれていましたが、もう都市大の方で名前安定しているだろって毎回突っ込んでいます。数年前にオープンキャンパス行った子が超キレイって言っていたので、キレイな施設を持っている印象ですが、私は行ったことありません。サイト見るとデザインが素敵です。

22.東京農業大学

東京の私大農業系大学といえばココって感じです。明治の農学部かココかって感じじゃないかと勝手に思っています。北海道にもキャンパスがあります。

23.東京薬科大学

とうやく、しょうやく、ほし…というのが薬学系大学でよく名前が出るとこです。薬学といえば6年間、学費高め、ベンゼン環ってイメージがあります。コンビニでバイトしていたときの先輩が薬科大出身で試験勉強のためベンゼン環を必死に覚えていたのが印象的です。

24.東京理科大学

私大理系総合大学のトップ感が強いです。数学や理科の先生の半分くらいは理科大卒って感じです。数学の先生のブランド感もあります。体育の先生が日体大っていうのと同じ感じです。駅から神楽坂キャンパスまでの間のジャンボ餃子がいつも気になります。

25.東洋大学

日東駒専の東です。文系の併願プランに必ず入っているイメージです。受験日や受験方法が複数用意されているので、とにかく受けやすい。入試広報の上手さを感じます。新設した情報系の学部長が坂村健さんなので注目しています。

26.日本大学

日東駒専の日です。石を投げれば日大生に当たる…と言われたくらいのマンモス大学です。付属の高校で働いていたこともあります。お世話になりました。いろんなとこにキャンパス持っていて、超総合マンモス大学ですから、何でも学べる感じがします。文理学部なんていう学部もありますし、ここの教育学科出身の先生友達からは、教員免許複数取るのに最高だったって話を聞きました。タックル問題で揺れましたが、日大はやはり日大だと思います。

27.文教大学

埼玉県にある小学校の先生輩出校ってイメージです。

28.法政大学

marchのhです。最も入りやすいmarchとか言われたりしますが、そういうのを受験業界でワイワイ言っている人たちの目的ってなんなんですかね?法政の人気をあげたい?さげたい?格付け好きな日本人が踊らされているイメージがありますって法政関係ないですねm(_ _)m

29.武蔵野美術大学

生まれ変わったら行きたいと思っているのがこのムサビです。知り合いがデザインを学ぶために通っていたり、プログラミングの授業もあったり、美術なのに建築学部を持っていたりと、何となく印象がよいです。

30.明治学院大学

誰が言ったか…成成明学獨国武の明学です。国際とか英語頑張っているイメージです。

31.明治大学

marchのmです。明治って名前ですし、明大前があるくらいですから超老舗です。法学部、農学部の印象が強いです。知り合いの地理の先生が明治の文出身で、恥ずかしながら地理学科って文学部にもあると初めて知りました。

32.明星大学

中大・明星駅の明星です。中大と偏差値の差が激しいので、モノレール降りて左か右かで変わるってバカにされたりしていますけど、教育とか心理学部は人気だったりします。小学校の先生を目指す人には人気が高く、小学校の先生になっているランキングでは全国でもトップクラスです。最近ではなかなか教育学部が受からなくなりました。

33.早稲田大学

早慶の早稲田です。私大最高峰です。大隈重信像にイタズラしたら退学という噂を聞きました。慶應はお坊ちゃん、早稲田はバンカラってイメージです。高学歴を目指すならやはりココですかね。早稲田出身の先生も多いです。本校でも一大勢力です。昔一緒に担任やっていた早稲田出身の先生が話してくれた学生運動中のエピドードは面白かったです。学祭に遊びに行ったとき、大隈講堂前でガガガSPがライブやっていたのも印象に残っています。

【学級通信】(第069号)進路は自分で決断することが大切

進路は自分で決断することが大切

決断

はむぱんさんによる写真ACからの写真

 「選択科目説明会のこと覚えていますか?」

三年次の必修科目、自由選択科目について放送で説明をしたアレです。さて、皆さん選択科目考えていますか?

数Ⅲとる?
物理とる?
生物とる?
英語は?
何にもとらないのもありかな?

…いろいろ悩むか思いますが、これから面談をしつつ一緒に考えましょう。基本方針としては、それぞれの進路に合わせて選択すればよいと思います。が…一般的には以下のパターンだと思います。

【早稲田の基幹理工とか目指す場合】
【国公立理系を目指す場合】
▷「数Ⅲ」+「理科二科目」(理系全部のせ)

【上記以外の理系を目指す場合】
▷「数学Ⅲ」+(「物理」or「生物」or「化学」)

【私大農学部、私大薬学部を目指す場合】
▷「生物」or「化学」


あとの残りは志望大学の受験科目によってまちまちですので、どこを第一志望に構えるかで変わってきます。例えば、看護系は選択科目が難しいです。

聖路加国際大学 看護学科(看護の名門)
【理科】「化基・化」・「生基・生」から1(100)
【外国語】コ英I・コ英II・英表I・英表II(100)
【小論文】(100)【面接】(100)
《国語》国総・現A・現B(古文・漢文を除く)(100)
《数学》数I・数A(100)
●選択→国語・数学から1

上智大学 看護学科(看護の超上位校)
【国語】国総・現B(古文・漢文を除く)(100)
【外国語】コ英I・II・III・英表I・II(150)
【面接】(面接は2次)
《数学》数I・A・II・B(数列・ベクトル)(100)
《理科》「化基・化」・「生基・生」から選択(100)
●選択→数学・理科から1

■ 慈恵第三専門学校(看護の専門学校)
【国語】国語総合(古文・漢文を除く)
【数学】数学I
【外国語】コ英I・II

数学や理科が必須のところもあれば、数学が選択で、国語が必須のところもある…数学でも、数ⅡBまでいる場合もあれば、数ⅠまででOKなところもある…。

「志望大学の受験科目によってまちまち」という意味が分かりましたか?

例として看護をあげましたが、この状況は看護に限った話ではありません。同じ名前の学部なのに、受験科目が全然ぜんぜん違うという状況はたくさんあります。だから三年次の自由選択科目は悩むわけです。

三年の選択科目の悩みは「志望校を決める」という悩みなのです。

(二年生の今頃に志望校決めらんねぇよ…)って思いましたか?

けど仕方ないんです。本校は二年生のカリキュラムで文理に別れるので、可能性の半分はなくなっているのです。もし、二年生の授業がすべて必修だったら、皆さんの悩みはもう少し先伸ばしになったかもしれません…。でも裏を返すと、理系で古典B、世界史B、日本史Bをやるってことですし、文系でも数学Bをやるってことですから、苦手な子には厳しいですよね。さらに時間数が増えるので、毎日7時間授業か、土曜日授業が必要になります。さぁどっちがいいですか?(このあたりは先生方でも意見が大きく分かれるところです)

高校の都合はともかく、

三年の自由選択科目は、志望校探しだと思ってください。

もちろん教養を身につけるという面もありますので、受験に関係なく取ることもできますが、受験生は時間が足りなくなるので、最後までやりきる(受験に使う、将来のために必要)モチベーションが保てるものを選択してください。

途中で止めたくなるくらいなら、選択する必要などありません。

「自分で勉強する」
「塾でやる」

というのも一つの考え方です。正解はありません。大切なのは、

「いろんなアドバイスを聞きつつも、自分で決断することです。物事を自分で決めなかったときに、(親や先生に言われたから選んだけど、やりたいことじゃなかった…)などと、人のせいにしたくなります。(私も人のせいにして生きてきたなぁ~遠目…)」

選択科目の提出期限は11月中旬です。修学旅行や、中間テストも挟みますが、それまでに面談を重ねつつ、進めていきましょう。みなさんの人生にとって良い選択ができることを期待します。この一か月の間に志望校を探してくださいね。

【学級通信】(第068号)行事は人間性がモロにでるという話~僕たちが陰キャと陽キャに分かれる前~

行事は人間性がモロにでるという話~僕たちが陰キャ陽キャに分かれる前~

ゲーム

毛並良好さんによる写真ACからの写真

 文化祭が終わりました。このクラスは見事、飲食部門優秀賞を獲得しました。嬉しい限りです。担任としても充実した文化祭でした。

さて、みなさんは文化祭どうでしたか?
楽しかった?つまらなかった?
どういう感想を持ちましたか?
来校された保護者の方はいかがでしたでしょうか?
楽しんでいただけましたでしょうか?

私が担任として飲食団体に関わるのは10年ぶり2回目です。当時の先輩方に

「飲食は大変だよーつらいよー、けど、新人教員の登竜門だから、必ず経験した方が良いよー」

と言われました。最初の経験は「クレープ屋」でしたが、

文化祭中ほぼ調理室にいる状況でしたし、
足は疲れるし、
動かない生徒にイライラするし、
お金を間違えないか心配だし…

と超つらい思いをしたのを覚えています(遠い目)。しかし、先輩の言う通り、つらい経験ができて良かったと思っています。

10年ぶりの飲食は「焼きそば」でした。やはり、

調理室から出られませんし、
昼飯は食べられませんでしたし、
当然…足は疲れるし、
動かない生徒にイライラするし、
お金を間違えないか心配でした…

けど、若かった頃の疲れ方はしませんでした。一度でも経験したことがあるというのは重要ですね。

私はオジサンなので、いろんな経験をしています。そういうオジサン思考では、つらい経験をいっぱいした方が良いと思っています。

「楽(らく)したい…サボりたい…というものからは成長はありません」

クラスでも、部活でも、せっかくの文化祭をテキトーに過ごすより、一生懸命やって苦労した方が良いと思っています。なぜなら達成感や充実感を得られるからです。

その点、このクラスの出し物は苦労したと思います。特に調理室の子たちは大変だったことでしょう。2日で800食を作るっていうのは、かなりの重労働です。今回、使用できたコンロ数は、他の団体との兼ね合いで3つでしたので、提供可能な限界の食数だったと思います(1000食とか作ろうとすると、コンロ数と時間的に不可能)。

「キッチン連続シフトの子は、4時間ずっと焼きっぱなしの子もいました」

きっと疲れたはずです。私も居酒屋でバイトしていた頃を思い出しました。足がかなりダルかったです。キッチンの皆さん、焼きそばガンガン焼いてみてどうでしたか?

何事も経験だと思うのです。

焼きそば4時間焼く経験。
お客さんからお金もらって商品を売る経験。
店を作る経験(段ボールだったとしても)。

仕入れから製造、店舗開発、販売まで、全部、自分たちで経験できたことが素晴らしいと思います。

一方、良いことばかりではありませんでした。会計ミスがありました。たかが800枚のチケットを200円で売るだけでもピッタリと合わない…初日はチケットの枚数が合わないのに加え、残金がマイナス、2日目はチケットの枚数はピッタリでしたが、何故か売上が合いませんでした。

「1日中一人で働いていれば責任も1人でしょうが、みんなで働くと、1人1人が責任を持たなければなりません」

シフトを組んで働くということは、1人1人が責任を果たさなければ成り立たないということなのです。会計の難しさや、チケット管理の難しさ、キッチン、ホールの連携の難しさをミスから学んでくれればと思います(ラーメン屋が発券機でやっている理由がよくわかりますよね)。

私は常々、

「行事は人間性がでる」と言っています。

それは大人でも同じです。私の心配性な性格や、イライラして攻撃的になる性格は見事に出ていました。私は動かない生徒に嫌みばっかり言いながら過ごしてしましたが、隣のクラスの先生は、廊下でスマホいじって動かない男子に、

「なんか仕事を探して手伝おう。俺もよくわかんないけど、なんか探そう。なんか動こう。なんかはわからないけど」

と前向きな言葉をかけていました。まさしく人間性の違いってやつです。未熟な自分に反省です(あのレベルの先生になるまでにいったい何年かかるのか…)。

大人でこんなんですから、生徒はもっと人間性出まくりでした。今回も見事に出ていて最高に笑えました。研究して論文に書けそうです。

「文化祭等の行事における人間性に関する一考察」って感じでどうですかね?

冗談抜きに、保護者の方に、自分の家の子たちが(準備も含め)文化祭でどんなんだったかを見せたいものです。最高に笑えますよ。

文化祭は、涙あり、笑いあり、努力あり、ケンカあり、サボりあり、遅刻あり、愚痴ありって感じでした。

「学校での生徒の様子というのは、映画やドラマを見るよりもよっぽど面白いです」

(だからこの仕事は面白いんです)。部活でも同じようなものです(たぶんもっと激しいです)。

行事に取り組む生徒を見て私が思うのは、

(文句言うなら自分でやればいいじゃん)
(普通ここで遅刻するか?)
(もっとちゃんと仕切りればいいのに)
(早く帰りたいなら、手伝えばいいじゃん)
(何にもしないのに、なぜ教室にいられる?)

という感じです。どんな様子か伝わりますかね?文章で伝えるのはなかなか難しいですね…わかりやすく書くと、

「一つの目的に向かってみんな頑張ろーとは程遠く、かといって全員が放棄しているわけでもなく、何か起きるのを待っている。かといって指示が出てもなかなか動かなく、そのうちあれが悪いこれが悪い、あいつは悪いやつだ、こいつは良いやつだと愚痴や悪口が始まり、雰囲気悪くなったり、一致団結したりを繰り返す」

って感じかね(わかりづらっ)。

そんな様子の生徒を見て、(そんなんで将来仕事できんのか?)と嘆いたりするんですが、よく考えるとこの現象は当たり前なんです。だって文化祭って仕事じゃないですから。

「時給が発生しているわけではない」
「サボっても解雇されるわけではない」

という状況で一生懸命頑張るには、

● やりたいことがあるから頑張る
● 友達が頑張っているから頑張る

という動機しかありません。クラス全員が「これやりたい!」という出し物はなかなかないので、ほとんどは、

「友達が頑張っているから手伝おうかな~」
「困っているようだし協力するかな~」

という感じでしょう。

お金を出せば人は動きます。頼む側も簡単です。OO円あげるからこれやってって頼むだけですから。しかし、クラス単位で行っている行事はそうはいきません。だから人間性が出るんです(もろに)。

人間性…それは他の動物にはない、道徳心とか、思いやりとか、人と協力する社会性のことです」

皆さんは行事を通じて、こういう人間性を磨いていることになるわけです。さて、皆さん、

人間性は育まれましたか?時給の発生しない行事で、目的もって行動できましたか?」

これってけっこうこれからの人生で大切なことですよ。

前回の学級通信でも書きましたが、今後、AIを搭載したコンピューターやロボットが人間以上の仕事をしまくります。しかし、何をやらせるのか?(目的)を決めるのは人間です。人間性を磨くとはAIに負けない人間らしさを磨いていることなのです。

話を変えます。今回の文化祭でクラスと同じくらい私が達成感を感じられたのは、コンピューター部です。皆さん見に来ましたか?コンピューター部の今年の出し物は「eスポーツ」です。今、注目されているeスポーツ大会を開催しました。

いろいろ悩みながら、ウイイレサッカーゲーム)、モダコン(4対4のガンシューティングゲーム)、スマブラ(対戦アクションゲーム)で選手を募集しました。3年生がスマブラに予想以上にエントリーしてきて、かなり盛り上がりました。

もともとコンピューター部がeスポーツにしたのは、ダンス部とか軽音部とかとは違った客層(生徒の言葉を使うと陰キャ)に楽しんでもらおうというコンセプトからでした。面白かったのは、スマブラの決勝。三年生同士の戦いだったのですが、選手のキャラクター的には、まさしく陰キャvs陽キャの対決でした。試合前のインタビューで、

「ずっと緊張してるんですけど…陽キャには負けません!」

と、クラスで目立たなそうな子が言い放った後の会場の盛り上がりは最高でした。

けっきょく決勝では陽キャが勝つんですが、試合後にお互いが抱き合っていたシーンや、

「悔しいけど、とても楽しかったです」

と、陰キャが言っていたのが印象的でした。そんな話をコンピューター部にしたところ、

スマブラってゲームがすごいんですよね。まだ僕たちが陰キャ陽キャに分かれる前にみんなやっていたゲームなんです。陰キャの家に陽キャが遊びに行ったりしていた頃を思い出します」

と言われました。今の学校ってキャラ付けみたいな文化があって、生きづらい部分もあるんですが、そういうのを取っ払って楽しめる出し物をコンピューター部が開催できたことはとても価値があると思っています。また、「陽キャには負けません!」という名言を言ったあの子は、

「eスポーツ大会をコンピューター部が開催しなければ、100人以上の観客の前で緊張しながらゲームをやって目立つこともなかったでしょう」

そういう経験の場を提供できたことがとても嬉しいのです。

行事は本当にいろんな経験ができます。そして、普段目立たない子が目立てます。そういう場面が今回の文化祭ではたくさん見られました。来年は受験生ですが、

「苦労しながらも達成感のある文化祭をもう一度経験したいものです」

【学級通信】(第067号)そろそろ文化祭がはじまる

そろそろ文化祭がはじまる

売上計算

カメラ兄さんさんによる写真ACからの写真

 さて今週末は文化祭です。皆さん準備はどうですか?

「行事というものは人間性が出るので、面白い反面、ストレスいっぱいです」

● 誰々が手伝ってくれない
● 誰々はやってくれる
● 自分の役割はやったから他はやらない
● やる気はあるけど具体的に言われてないから何していいかわからない

とか…文化祭あるあるです。

体育祭とか音楽祭は、文化祭とはかなり違いがあります。なぜなら、やることが決まっているからです。「歌う」とか「練習をする」とかです。だから、

「どうやって練習してもらうか?を考えて実行することが委員の大きな仕事」

になります。それでも委員さんはかなり苦労します。

文化祭はさらにキツイです。クラスに何を手伝ってもらうのかが決まっていないからです。『何をやるのか?』から自分たちで考えなければならないというのは、ゼロから考えなければならないので、委員はかなり苦労します。

「人間の活動において、「目的や目標を考えて行動する」ことほど面倒なことはありません。考えるより言われたことやる方が楽です。しかし、世の中で求められているのは、自分で目的も手段も考えられる人間です。」

テレビや新聞の報道でもあるように、今後、AIを搭載したコンピュータやロボットなら24時間365日人間以上の仕事をしまくります(授業でも少し触れました)。しかし、

「何をやらせるのか?を決めるのは人間です」

その人間が、目的を考えることを(めんどくさい…)となってしまったときに、果たして人間はどうなってしまうんですかね?

たかが文化祭ですが、これから皆さんが

「社会で生きるうえでの要素がたくさん詰まっています」

「焼きそば」に今後の世の中で生きる力を見る…と私は思っています。焼きそばという出し物に決まってから、どんな準備が行われたかを知っていますか?

1.何人前作る?

● 文化祭って何人くらい来るの?
● いくらだったら焼きそばを買うの?
● というか1回に何人前作れるの?
● 作るに必要な時間は?
● 作るのに何人必要なの?
● 調理室のコンロって何台使えるの?

…さあ皆さん、考えられますか?

2.焼きそばってどうやって作る?

家で焼きそば作るのとはわけが違います。調理室を使うし、保健所の指導もあるので、使える機材、使える食材などが決まってきます。家で自由に作れるのと同じなら、たいして苦労しないんですが、お客様に提供するっていうのは、かなり責任がある行為です。さて、

● どんな食材を使えるの?
● どんな機材を使うの?

…さあ皆さん、考えられますか?

3.いくらで売る?

「1杯1,000円の焼きそば…誰も買いませんよね?」

1杯の金額ってどうやって決めるんですかね?世の中で行われている商売なら、できるだけ利益を追求しようって方向性があっても良いですが、文化祭ですから、あまり利益は上げない方向性が生活指導部より言われています(まあ学校は儲ける場ではありませんし、学校が文化祭でボロ儲けしていたら問題にもなりますからね)。そんな中で、

原価計算ってどうやんの?
● 赤字にならないような設定って?
● みんなが買ってくれる金額はどうしたら?

…さあ皆さん、考えられますか?


この他にも、

● どの店から仕入れるのか?
仕入れ金はどうやって用意するのか?
● 学校の冷蔵庫はどのくらい使えるのか?
● キッチンのシフトはどうするのか?

…などなど。いろんなことを考えて、ここまで来ています。その上でさらに、内装やら外装やら、売り場のシミュレーションやら、衛生管理やら…まだまだやらなければならない大きなことがあるわけです。

「うちのクラスの文化祭ってすすんでいるの?」
「文化祭当日は楽(らく)したいよな~」
「放課後手伝いのめんどくさいよ~」

どのクラスでも勝手なこという人はたくさんいますが、クラス委員はとても苦労してここまで作ってきています。それは担任が自信を持って言えることです。たぶん2年生で一番だと思います。

残り一週間です。心配なことはたくさんありますが、委員さんを中心に、

「クラス全員が自ら考えて、行動してください」

文句言ったり、人のせいにしたり、サボったりするより、

「自分で考えて、楽しんで、協力できるクラス」

になれることを期待します。

 

【学級通信】(第066号)2年2学期はとても重要ですよ

2年2学期はとても重要ですよ

ここが重要

「皆さん夏休みはいかがでしたでしょうか?」

勉強しましたか?部活頑張りましたか?旅行は?遊びは?楽しめましたか?さて、本日から二学期が始まります。気持ち新たに学校生活を送れるようにしましょう。

二学期は超忙しく、超大切な時期です。だいたい、

「『2』が付くのは大切な時期であることが多いです」

しかし、同時にだらける時期でもあります。いわゆる「中だるみ」の時期ってやつです。

「中だるみの時期にいろいろ詰め込まれているのが学校ってやつです」

「忙しいよ~」とか、「大切だよ~」とか先生方は言いますが、見通しがつかないと理解できないと思いますので、今後の日程を書きます。

 

今後の日程

● 09/** 始業式 ← イマココ

● 09/** 課題テスト

● 09/** 3年次選択科目説明会
3年次選択科目は、進路実現のためにとても大切な選択になります。特に、理系クラスの皆さんは「数Ⅲ」を選択するのか?「物理」「生物」を選択するのか?が大きな決断になります。

「受験科目(推薦入試も含め)に必要なのか?」

を調べないと、3年次の受験に大きく影響します。つまり、この時期に受験する大学をある程度決めておかなければならない…ということです。

文化祭後に面談をスタートさせますが、この大切な時期に、大きな行事が…文化祭、実力テスト、修学旅行、中間テスト、新人戦…うなってしまいそうな目まぐるしさです。

「忙しい中に、自分の進路の方向性を決めなければならない」

ことを覚えておいてください。

● 09/** ~** 文化祭
皆さんは「焼きそば」を作りまくって、売りまくりましょう。文化部の皆さんも部活の中心として大いに活躍しましょう。

● 09/** 実力テスト
模試よりは難易度は下がりますが、基礎を理解できているか?学習習慣が身に付いているのか?を測る大切なテストです。

● 10/** ~** 修学旅行
2年生最大の行事と言えば「修学旅行」です。本学年は、***に3泊4日です。普段行けない土地でいろんなことを学びましょう。

● 10/** 中間テスト1週間前
修学旅行から帰ってきたらすぐに中間テスト期間に突入です。(運動部は、このあたりから新人戦?かも…)

● 10/** ~** 中間テスト

● 11/** 3年次選択科目希望票〆切

● 11/** 期末テスト1週間前
3年生の選択科目を提出し、受験勉強の本格化を目指すための期末テストです。結果が悪いと3学期のモチベーションにも影響しますので、手を抜かずに取り組みましょう。

● 12/** ~** 期末テスト

● 12/** 芸術鑑賞教室

● 12/** 音楽祭リハーサル
最後の音楽祭です。男女比に偏りのあるクラスですが、クラスの個性が出ることを期待します。

● 12/** 終業式

● 3学期へ
「2年生3学期は受験業界で「3年0学期」と呼ばれます」

2年生の最後ではなく、3年のスタート…すなわち受験勉強のスタートを表現しています。良いスタートを切るためには、それまでに基礎が身に付いているのかが重要です。つまり、

「2年生の2学期までにどれだけ勉強してきたか?が重要」

なのです…しかし、見てわかる通り、これだけ忙しいのが2学期なのです。2学期の重要性や忙しさが理解できましたでしょうか?

【学級通信】(第065号)本気を出せ

本気を出せ

これから本気出す

学期最期の学級通信に何を書こうか迷走しまくって、100周くらい考えましたが、私の言いたいことだけ書きます(いつもですけど(笑))。今、私が皆さんに一番伝えたいことは何かというと、

「ぼちぼち本気出せよ」

ってことです。

私はあまり褒められずに育ちました。成績はそこそこ良くて、学年で10番以内といったところでした。それでも、

「あいつは本気出してないよ」
「あなたはもっとできるでしょ。本気出しなさい」

と言われてきました。私としては本気出していたつもりだったんですが、周りから見ると、そうではなかったようです。

自分の勉強について振り返ってみれば、

「毎日の勉強はほぼやらない、試験前にはがっつり暗記する」

そんな勉強法ですから、模試や実力テストでは点数は取れない…。『本気出せよ』と言われても仕方なかったですし、褒められるわけもありません。今思えば、完全に手抜き学習でした。

テストだけを乗り切るという手抜き学習法がためにならないことは、ずっと気づいていました。

(こんなやり方、いーかげん変えなきゃヤバイぞ…)
(本当の実力がつかないまま大人になっちまうぞ…)

という焦りの中で高校時代を過ごしました。しかし、けっきょく自分を変えきれませんでした。

それからも勉強しない習慣からは抜けきれませんでした。しかし、

「働くようになってからは、(自分で言うのはなんですが)よーく勉強するようになりました」

教科の勉強、教員としてのお仕事の勉強、生徒との接し方の勉強、教育の動向に関する勉強、発達に関する勉強などなど…。

けっきょく、仕事をするうえで必要となった場合、人間頑張るんですよね。必要は発明の母って言うくらいですから、

「必要に迫られたときに人間は力を発揮します」

必要に迫られたときの勉強はとても面白く、勉強したことが仕事に生かせるという面でモチベーションにも繋がります。恥ずかしながらそういうことを大人になってから理解しました。

「勉強って、暗記してテストを乗り切るもんじゃなくて、覚えて、練習して、使って、身につけるものなんだな~」

とようやく実感できました。

前回の学級通信にも書きましたが、すぐに忘れる勉強じゃなくて、本当に身につける勉強に変えたら、生きていく力も、大学受験を乗り越える力も身に付けられると思います。気休めのダイエットじゃなくて、本気で筋トレすることで素晴らしい身体が手に入るのと同じです。本気を出すっていうのは、そういうことだと思うんです。

「あなたはもっとできるでしょ。本気出しなさい」

と私に言った人たちは、そういうことを私に伝えたかったのだと思います。

若いうちに本気を出して身につけたものは、ちょっとやそっとでは失われません。逆に、

「中途半端に努力したものはすぐ失われます」

だから、中途半端に1日一時間は勉強するとか甘いこと言っていないで、この夏休みは本気でやれる目標を立ててください。くどいのは重々承知です。しかし、夏休み前の最期の学級通信なので、お許しください。勉強の内容としては以下の通りです。

● 各教科の夏休みの宿題
● 英単語帳3周
● 数学問題集1、2年復習
● 理科→参考書一冊
● 読書3冊

1日の半分は勉強に投資してください。1日5時間を40日間努力できたら、それはもう本気出せたってことだと思います。本気を出して手にいれたものはデカいです。やりきれば好きな進路を選択できます。嘘じゃないです。

「平成最後の夏だから遊ぶとかいう誰が考えたのかよくわからないキーワードに騙されずに、充実した夏をお過ごしください」

あと、事件事故にはお気をつけください。新学期に成長した皆さんと会えることを期待しています。